宋江の弟分の雷横は公孫勝を追う途中で盗賊のような怪しい大男・劉唐を捕え、村長の晁蓋の元へ連れて行ったが、劉唐が晁蓋の外甥だと判明したため彼を釈放した。晁蓋は迷惑をかけた礼に銀子を渡す。
雷横は公孫勝を追って石碣(セッケツ)村へ向かおうとするが、その後を劉唐が追いかけてくる。
* * * * *

「ちょっと待て!止まれ!」
「お前というやつは、人か鬼かもわからん(不気味な)奴だな、なんで私を探してるんだ。」
「もし俺があんただったら、銀子は俺の叔父さん(晁蓋の事)に返している。俺の叔父さんと宋押司の顔を立てて命だけは許してやろう。」
「これはお前の叔父さんが私にくれたものだ。(なのに)お前は何をしようというのだ。私がもしお前の叔父さんの体面を鑑みなかったら、お前のような奴はとっとと殺してしまってるぞ。なのに(お前は)まだ銀子をくれというのか。」

「悪い役人め、それは俺の叔父さんを騙して得た銀子だ、返すのか返さないのか!?」
「誰が騙しただと?返さん、返さんぞ。」
「どもりめ(※)、あんたは力があるようだ、なら全く遠慮しないことを責めるなよ(手加減はしないぞ)。」
劉唐は雷横に切りかかり激しい戦いが繰り広げられる。
すると近くに住む塾講師・呉用が仲裁に入ってきた。
「好漢のお二方、手を止めて。お二方また手を出してはいけない。とりあえずちょっと落ち着いて。私はすでに(成り行きを)充分見てましたよ、私は(あなた達に)話すべきことがある。」
「書生さん、これはあんたには関係のない事だ、あっち行ってろ。」
※雷横はこのドラマではちょっとどもってしまうのが特徴のキャラ。

「呉先生、あなたはご存じないだろうが、こやつは夜中に霊廟の中で素っ裸で寝ておったのを私が捕えて、晁保正どのの村に連れて行ったのです。こいつが保正どのの外甥だったので私はこいつの叔父(晁保正の事)の顔に免じて釈放しました。晁天王は我々に酒をふるまってくれ、また礼にいくらかの銀子をくださった。こやつはここまで走ってきて私に(返金を)要求するのです。あなたも彼に(どちらの言い分が)正しいか、はっきり言ってやってください。」

呉用は劉唐に向かって言う。
「好漢よ、貴方の叔父と私は親友であり、彼とこの都頭も仲が良い。貴方は彼(叔父)がこの都頭に些かの人情(心付け)を送ったと言いましたよね、あなたはむしろ彼(叔父)を探すべきですよ(→不満は叔父さんに言いなさい、の意)。誤って(都頭に)言い返しては叔父さんの顔が立たないでしょう。」
「書生さん、そんな話ではないのだ。俺の叔父さんは本心から奴に銀子を送りたいと思ったんじゃない、奴が騙したんだ。」
「保正が自ら取りに来ない限りは、お前には渡さない。(保正が自ら取りに来ればお前に渡そう。)」
「どもりめ、俺はお前に思い知らせてやる、お前が今日(銀子を)渡そうとしても渡そうとしなくても!」
「お前の銀子ではない、だから渡さない!」
「渡さないだと?渡さないなら奪い取ってやる!」
また切りかかろうとする劉唐を止めて呉用は説得を続ける。

「貴方たちはいつまでも戦うことはできるだろうが、好漢よ、私が先程見たところでは貴方がすでに(武力で)優勢に立っている。再び戦ったら人命に関わってきましょう。」
「邪魔をするな!」
制止する呉用を突き飛ばしてまた切りかかろうとする劉唐の手を抑える者が。騒ぎを聞いて駆け付けた晁蓋だった。
「叔父さん!」
「馬鹿者、手を引け!雷都頭どの、どうかご勘弁の程を。」
「やはり保正はすぐに貴方の外甥を止めることができましたね。」
* * * * *
本来は宋江は一切関与なく、雷横が本当に素直に謝礼を受け取ったのに劉唐が捕えられた腹いせにいちゃもんつけるというシーン。なお劉唐は晁蓋と口裏合わせをして甥だと言ってるだけで赤の他人。
生辰綱強奪事件の主役、呉用登場。ヘラヘラして腰が低い呉用先生を見れる数少ないシーンw
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