どうもベースのジョイです。
今回はジャズ界の一風変わったジジイベーシスト、スティーブ・スワロウを紹介します。
あまり知名度はありませんが、個性派ベーシストとしてパット・メセニーやジョン・スコフィールド、ゲイリー・バートンなどと名演を残しています。
元々はウッベ弾きだったスワロウですが、腰が悪くなったためエレベに転向したというジジイベーシストの鑑。
ジャズ界には数少ないピック弾きのプレイヤーですが、アンソニー・ジャクソンのようなゴリゴリとしたアタック音を強調したプレイとはベクトルが異なり、アタック音をほとんど出さないソフトなピッキングでの演奏が特徴的です。
他に似ているプレイヤーのいない唯一無二なベーシストですね。
こちら、カーラ・ブレイの名曲Lawnsをデュオで演奏している動画です。
スキマが多くプレイヤーの呼吸が試されるデュオならではの緊張感と静謐感が感動ものですね。
カーラのやばすぎるヘアー、チラチラと目が行ってしまう彼女の脇腹を見つつ4:56からがスワロウのソロ。
出だしから大胆なギターライクなチョーキング、一音の存在感が大きく、無駄な音が一切ない正に「歌う」ソロが聞けます。
音数こそ少なくテクニカルなソロではないですが、歌いまわしやフレーズは極上。
もう一つ。
ジョンスコとの共演、スタンダードのSomeone To Watch Over Me。
ここでのスワロウは5弦エレアコベースでのコードプレイに徹底する。
4ビートの曲でもマイルドな音色のピック弾きは変わらず。
ジョンスコの枯れたギターと枯れた頭髪、イキ顔に目を凝らしつつ2:12からがスワロウのソロ。
ここでもスワロウは一切のブレを見せないメロディックなソロ。
もうコメントするのも野暮なくらい素晴らしいソロです。
うっとり。
ジョンスコの泣きのギターもたまらんですね。
ジジイの中のジジイ、スティーブ・スワロウでした。