訃報 ダディ竹千代 | 新・迷って、悩んで、でも笑ったりもして…。

新・迷って、悩んで、でも笑ったりもして…。

不惑の40代などと言うものの、40代になってから「踏んだり蹴ったり」、「弱り目に祟り目」な日々…。
あれから幾年過ぎ、日々の一喜一憂を好き勝手にほざいてる次第です。

数日前にネットニュースで訃報記事を見つけた。

(デヴィッド・サンボーン氏ではありません。)

おそらくその男の名を知らない人の方が多いと思うが、知ってる人は猛烈に彼を好きな方が多いとも思う。

ダディ竹千代氏である。

ミュージシャンであり、音楽プロデューサーであり、劇場運営者でもある。

ダディ竹千代と東京おとぼけCATS」というカルト的な人気を誇ったエンタメ・バンドのVo.にしてリーダー。

日本のROCK黎明期の伝説的バンド「カルメン・マキ&OZ」のマネジャーでもあった。

東京おとぼけCATS創設期は、OZの春日博文(G)、シンガーソングライター&ピアニストの秦万里子(Key)もいた。

春日氏がOZに入ってからは、後にセッションドラマーとして名高い〝そうる通”が加入する。

ダディ竹千代だ、東京おとぼけCATSだ、なんてネーミングからしてふざけている。(笑)

そう、ふざけた曲やパフォーマンスなのだが、単なるコミックバンドとは違って、音楽好きを納得させてしまうプレイやショーなのだ。

あの、山下達郎・竹内まりや夫妻がレコーディングに参加したほど。

さらには、人気絶頂期の世良公則と桑田佳祐と「竹野屋セントラルヒーティング」というバンドをラジオで結成したことさえあった。

しかし、自身の東京おとぼけCATSのライブは破天荒!

自らのオリジナル曲より余興の方が長かったりするし、客もそれを目当てにライブに行くほど!

はい、わたくしも昔の日本青年館ワンマンに行きました!(笑)

もう捧腹絶倒なパフォーマンスで思いっきり騒いだのを覚えてます。(苦笑)

当時のその余興を一気にまとめたパフォーマンス映像がありました。

始めに言っておきますが、現在のコンプライアンスにおいて全てアウト!なものばかりです。

観る際は心して観て下さい。

ひどいんだけど皆演奏がめちゃ上手い!

「冗談画報」ってのも懐かしい。

 

また人気ラジオの「オールナイトニッポン」のパーソナリティを務めた。

桑田佳祐の後を受け、次のビートたけしの橋渡しで水曜1部を担当していた。

上掲画像はその際のもの。

こちらも破天荒過ぎて、ラジオ局のスタジオをゲストのロックバンドとめちゃくちゃにして降板になったそうである。(苦笑)

とにかく、良くも悪くも無茶苦茶で、でも何故か人の心を惹きつける何かを持つエンタテイナーでした。

 

ダディ竹千代(本名:加治木剛)、去る5月9日に慢性心不全急性増悪のため都内自宅にて死去。

享年70歳…心よりご冥福をお祈り申し上げます。