昨今、コミックのテレビドラマ化に伴うトラブルで、作品の原作者が自殺した事件のニュースが賑わっている。
原作者の思い、メッセージ、権利、義務、それをドラマ化したいと思った側の思惑、権利、義務、それぞれにあるとは思う。
真相は判らないが、気になるのは「権利と義務」そしてそれを果たす行為が「善行なのか?悪行なのか?」という部分。
今は、このインターネットが普及し便利になった反面、個人の瞬間の感情を手軽に全世界に発信してしまう。
それが、後々に自分の首を絞めるようなことなる事も…。
かつて在籍した企業の同僚が今もその企業に残り中間管理職として働いている。
その企業は古くからあったので、どっちかと言うと自分がいた頃から、やや古い体質であった。
上司は今じゃ、パワハラで処分されるの間違い無し!と言うくらいの人だったが、今じゃその上司がそこの社長である!
時代が変わり、若く入社したスタッフたちも現代っ子なので、古い体質を目前とするとすぐ退社、心因性の体調不良で休職、或いは自分のやりたいように仕事をして判らない事案はやらないor他人任せ、なんてのがざらだそうである。
元同僚だった中間管理職者の部下に、若く正義感溢れるスタッフがいて、ちょっとでも上の人間が部下や後輩を叱責したり注意をすると、自分の事でなくても人事部に報告するらしい。
まあ、現代の企業ではその人に直接申し出するのでなく、その両者の間を取り持つのも人事部の仕事なのかも知れない。
だが、それってある意味では下の者が上の者に対してのいじめとも言えるのでは?とも思ってしまう。
上司=権力者がその権限=力を使って部下を思うがままに動かし働かせる事をハラスメント=いじめだと主張するのは解る、でも、上司も人事部にネガティブ・キャンペーンされるのは、権力の無い者が上司の上で権力を持つ者の力を利用しハラスメントしてるとも言えないだろうか?
そんな正義感の強いスタッフがとある深夜、いや超早朝とも言える午前3時に、元同僚にメールを入れてきたそうだ。
内容は、私が敬愛し自分の人生に多大な影響を与えたミュージシャンが亡くなり、気落ちしてとても明日の会議を乗り切れるとは思いませんので会社を休ませてもらいます、というものだったそうな。
今の企業はこんな事がまかり通るんだ?!
さすがの元同僚もこれはふざけんな!と思い、逆に人事部に情報共有してもらいたいとその報告をしたら、人事担当者も「これはありえん。」という返答。
やっぱ、そうだよな!
ちょっとだけホッとした。(苦笑)