天安門事件から33年… | 新・迷って、悩んで、でも笑ったりもして…。

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不惑の40代などと言うものの、40代になってから「踏んだり蹴ったり」、「弱り目に祟り目」な日々…。
あれから幾年過ぎ、日々の一喜一憂を好き勝手にほざいてる次第です。

33年前の今日(1989年6月4日)「天安門事件」が起きた。

中国の学生が自国の民主化を切望し始まった集会が、やがて国をひっくり返すくらいの危機に直面させた。

今も当時も中国は「中国共産党」一党による独裁体制なので、国、つまり共産党はこの集会~デモを封じ込めるのに警察ではなく、いきなり軍隊を導入し軍事力で排他を行なった。

軍事力で排他と言うのは、今現在行われているロシアがウクライナに対して行なっているのと同様の行為。

中国共産党はこの軍事排他で319人死者が出たと発表したが、諸外国の報道機関ではおおむね3000人強の死者が出たとしている。

 

象徴的な映像は縦列した戦車にたった一人で立ち向かう一人の男性。

世界的にあの映像・画像が有名だが、中国では隠し続けている。

BBCがその映像を事件から30年後に中国の人民に見せて「この映像を知っていますか?」と尋ね周る動画があった。

動画にも出てきたが、恐らく多くの現在の中国人は観たことがないのだろう。

しかし、知っている中国人もいる。

彼らは実際どんな思いがその胸によぎるのだろうか?

以前、十代の中国国民に「天安門事件を知っているか?どう思うか?」を訊いていたのを見たが、あくまでも知識として「知っている。しかし、これを封じ込めたことで今の中国の繁栄があるので、国が行なったことは正しい事。」であった。

実際、何が正しくて、何が間違ってるか、というのは難しいところである。

しかし、一政党が自分たちを守るために、学生を中心にした市民を武力・軍事力で排他したことは、現代では有り得ないことだろう。

当時、レベッカのヴォーカルだったNokkoが言った一言がシンプルで今も覚えてる。

「自分の国の人を戦車で轢くなんてあり得ない!」

そう、ホントにこの一言が単純ながら言い当てていると思う。

 

今も中国は独自の考えで富国強兵を推し進めている。

すでに、世界の第一国と言えるのだから、ここから先の未来、自分の足元だけ見ていくのではなく、世界を見て行動してほしいと切に願うばかりなり。