「プロレスラー」木村花選手の訃報とそれに纏わるエトセトラ… | 新・迷って、悩んで、でも笑ったりもして…。

新・迷って、悩んで、でも笑ったりもして…。

不惑の40代などと言うものの、40代になってから「踏んだり蹴ったり」、「弱り目に祟り目」な日々…。
あれから幾年過ぎ、日々の一喜一憂を好き勝手にほざいてる次第です。

新型コロナウィルス収束に向かう話が賑わうここ数日。

そんな中、「プロレスラー」木村花選手の訃報が、何故か違和感を感じた。

それは、“「テラスハウス」出演の木村花さん死去”と言う紹介からだったかも知れない。

ここ数年は久々のプロレス人気再燃!と言われたが、まだまだ全盛期とは違う盛り上がりだし、まして「女子プロレス」は厳しい限りだ。

なので、「プロレスラー」と言う紹介より「テラスハウス」と言う紹介の方が解り易いというのは理解は出来る。

しかし、彼女の職業はやはり「プロレスラー」で「タレント」ではない。

自分はプロレスが好きなので、そう思ってしまうのかも知れないが許して欲しい。

 

木村選手は「スターダム」という団体の所属で、すでに団体の顔役の1人であり、団体エースになることは間違いないポジションにいた。

とは言え、自分も昨年末に初めて「スターダム」と木村選手を初観戦したところだった。

(2019.12.24 後楽園ホール大会にて)

木村花と言う選手の名は聞いたことはあった。

母も元プロレスラーで木村響子選手であること、例の「テラスハウス」にも出演していたこと、もだ。

プロレスラーと言うのは微妙な立ち位置にいて、アスリートでありながら多分にエンターテイナーであり、エンターテイナーだがアスリートでないといけない。

そういう意味では、新日本プロレスの棚橋選手のように団体のエースでもあったし、バラエティ番組にも出演しタレントぶりも発揮する。

これまでも、力道山、G.馬場、A.猪木、J.鶴田、長州力、天龍源一郎、大仁田厚、高田延彦、獣神サンダーライガー、等々、皆、そうやって両輪の活躍だった。

ことさら女子プロレスラーは、より「華」を持たせ、ビューティー・ペア、クラッシュ・ギャルズ、キューティー鈴木、と言ったアイドル要素を表に出したり、ダンプ松本、ブル中野、北斗晶、神取忍、らの様な豪快・ぶっちゃけタレント性で成功したケースもある。

つまり、プロレスラー(特に女子プロレスラー)はタレント性も無いとやっていけないという大きな十字架を背負わされているのです。

 

そんな中での「テラスハウス」と言う番組出演。

自分この番組を観たことが無いので、何とも言えないが“恋愛ドキュメンタリー番組”と言う触れ込みのようです。

でも、テレビで、まして恋愛で、ドキュメンタリーを、作るなんて数年かけてのスパンなら出来るかも知れないが、毎週「テレビドラマ」並みの展開が起きることなど無いのが普通だろう。

すなわち、演出が有るか、いざこざや急接近が起きるようにトラップが仕掛けられているか、だ。

ちょっと聞き程度の話で申し訳ないが、彼女のコスチュームを彼氏候補な男性が洗ってあげたら縮んで使いものにならなくなり激怒し暴言を吐き、暴力的にも取れる行為があり、木村選手を追い込む膨大な誹謗中傷SNSコメントへ発展し、精神的に傷つき自殺となってしまった、という経緯だと聞く。

確かに、そんな大事なものならそ辺に置いておくな!と言う話だし男と言えども素人に手を挙げてはいかんのではあるが、しかしながら自分の「制服」が着れなくなったら、そりゃ頭にも来るだろう。

それが、プロレスラーの制服(=コスチューム…すんごい高価なんですよ)では、軽視している視聴者が多い…判らなくもないが、でも、そこがやはり「プロレス」がまだまだであり、プロレスファンの自分からすると違和感にも繋がってしまう…。

 

プロレスラーは強くて当たり前で、罵り合いのマイク・パフォーマンスもあるが、でも、その前にたかだか22歳の女の子でもあるのだ。

彼女が背負った十字架があまりにも重くなり、力尽き自ら死を選んだのは本当に悲しい。

試合で負けたのでなく、場外で乱闘も無く、一方的に否定されて自ら敗北の道を選ばざるを得なかったことが、、、一番の違和感なのかも知れない。。。

 

そして、所属団体の「スターダム」。

自分が観戦した日は“葉月”選手の引退で、その翌日には“花月”選手が引退表明、そして数日前には“星輝ありさ”選手が引退表明。

現在、WWEで活躍している“カイリ・セイン(=宝城カイリ)”選手と“紫雷イオ”選手もスターダムをちょっと前に出て行った。

そこに来て、この“木村花”選手の訃報だ…。

せっかく新日本プロレスの親会社である「ブシロード」の傘下となり経営母体がしっかりした「スターダム」だが、前途が不安である。

そうそう、今年の「新日本プロレス」恒例の1月4日東京ドーム興行では、第0試合として「スターダム」の試合が急遽組まれ木村選手も大暴れしたんだった…。

試合が決まった際は、「恋愛もするし乱闘もする。新しい女子プロレスを見てほしい」とインタビューで語っていたのに。。。

 

改めて「プロレスラー 木村花選手」に心よりお悔やみ申し上げます。

合掌。。。