「上を向いて歩こう=“SUKIYAKI”」全米1位から55周年! | 新・迷って、悩んで、でも笑ったりもして…。

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不惑の40代などと言うものの、40代になってから「踏んだり蹴ったり」、「弱り目に祟り目」な日々…。
あれから幾年過ぎ、日々の一喜一憂を好き勝手にほざいてる次第です。

ここ10年くらいで欧米の人々が日本のポップカルチャーに非常に興味を持つようになり、日本のロック/ポップスを愛好するようになった。

けれども日本のポップス・シーンは今なおアメリカにおいてチャートでの躍進やアワード受賞には至らない。

最近では、韓国のミュージシャンがアメリカのチャートで頑張ってるようです。

 

しかしながら今から55年前の今日、日本人による日本語の日本楽曲がアメリカ・ビルボードで1位になったことがあった!

そう、それこそが「上を向いて歩こう」とそれを歌った坂本九だった。

1963年6月15日『ビルボード』誌のチャートです。

え、“SUKIYAKI”…スキヤキって…??

もう有名な話だが、アメリカで発売される際に日本的な感じを表現をしたいというアメリカのレコード会社担当者が知ってる日本語がこれくらいだったという流れでタイトルにしてしまった。(笑)

しかし最初は“スキヤカ=SUKIYAKA”で発売する方向だったというから恐ろしい。(苦笑)

なので、この曲は海外では、いやむしろ日本以外の全世界では「SUKIYAKI」として知られている。

チャートを見ると、ナット・キング・コールを抑えて(7位)のトップ!

結局、ここから3週連続1位という偉業を成すのでした。

 

せっかくなのでその丁度2ヵ月後の1963年8月15日にアメリカで放送された「スティーブ・アレン・ショー」での歌唱映像をご覧下さい。

独特の歌いまわしと結構なエンターテイナーぶりです!

このクセのある歌い方ですが、坂本氏は実は学生時代エルヴィス・プレスリーの大ファンでエルヴィスの物真似が得意で、その影響と、さらに花街で育ったことで幼少期より芸者の都都逸に自然と親しんでいた影響も大きかったとも聞きます。

 

坂本九氏は、あの大惨事であっけなく生涯を終えてしまいましたが、この曲が全米1位になり、今現在も世界中で愛されている。

その曲がここ日本のポップスであると言う事に誇りを持てる気がします。

もう日本人による日本の楽曲がビルボード1位になるなんてことは、おそらく無いでしょうね。