今や音楽を聴くにも色々な選択肢がある時代。
最近、再びアナログレコード人気が高まり、遂にはカセットテープまでも吊られて人気が出て来ました。
現代の若い世代だと、ダウンロードするかサブスクリプションという月額支払い会員になっていずれもスマホの中で解決するか、ってとこだろう。
自分としては、音楽を所有して聴くというその原点は“ソノシート”というペッラペラの透明なレコードだった。
特に当時は子供向け商品が幅を利かせていた。
そうソノシートは子供のための商品と言っても過言ではなかった!
我が家にもまだ何点か残っていた!
こういった人気番組の主題歌とドラマがちょっとした冊子の中に入っていた。
商品によって色が様々で、何色か?ってちょっと楽しみだったりもした。
これは、塩化ビニールのシートに溝を刻んだ薄くて透明なレコードです。
年月がかなり経っているので、印刷部分なんてほとんど剥がれ落ちてるし…。
一応、こんな感じ。
これは確か『怪獣大図鑑』という本におまけで付いていたものだったと思う。
よく見ると、収録内容に“ゴジラは王様”、そして“死闘!ガメラ対バルゴン”とある。
一応、タイトル横に権利を持つ映画会社の表記はあるものの、よくぞひとつのコンテンツの中に入れられたもんだ。
今なら絶対許諾が降りないだろうに。
「ソノシート」として商品で販売しているものもあったが、雑誌のおまけに付いているいることも多々あった。
なので当時の子供たちにはとても馴染み深い、親しみのあるものだった。
いわゆるレコード(シングル盤)が400円くらいで、それよりはちょっと安い300円台で売られていたような気がする。
この“ソノシート”元々はフランスのSAIP社が1958年に開発したメディア。
日本では翌1959年の今日!=11月8日にコダマプレス刊『歌う雑誌 KODAMA』というもので初めて日本にソノシートがお目見えした。
当時はソノシートではなく“フォノシート”と呼んでいたらしい。
その日本初のソノシート(=フォノシート)商品がこちらです。
大人な世界!(笑)
スマホの中で完結させて音楽を聴く人々ならば、もはやソノシートの音質で充分だったりもして?
いや逆に、ソノシートの持つカラフルさや、安価さ、パッケージの長所を研究していったら意外と商売になったりして??
いずれにせよ、日本人が音楽を所有して聴くライフスタイルに大きく貢献した“ソノシート”は58年前の今日、日本初お目見えだったのです。