この人ももう死んじゃうんだぁ…。
アメリカンR&R/フォーク・ロックの重鎮というのがそれなりにいます。
ボブ・ディランを筆頭に、次がブルース・スプリングスティーン、ほんのちょっとだけ下がってボブ・シーガーって感じか?
その後に来るのが、このトム・ぺティやジャクソン・ブラウン、ジョン・メレンキャンプ、あたりではなかろうか?
トム・ぺティは本国アメリカでは前述のように重鎮に入るが、日本では今ひとつ知られていない。
本人の楽曲や作品よりも、ボブ・ディラン来日公演時のバックバンドとか、スティーヴィー・ニックスのアルバム『麗しのベラ・ドンナ』に提供&レコーディングで参加してヒットしたとか、言う知られ方が大きい。
かく言うわたくしも、ベストアルバムしか持っていないが、彼のバンドであるハート・ブレイカーズのアメリカン・フォーク・ロックの音は好きだ。
アルバムの印象、しかもヴィジュアル面での印象だと1979年の『破壊』、
あとはソロ作品の『フルムーン・フィーバー』か。
で、この人の不幸は“知られたヒット曲”が無いのである。
アルバムは売れるし、シングルでチャート上位に行った曲もあるが、記憶に残らないのだ…。
そんな彼の作品から『破壊』のオープニング・トラック「逃亡者」。
そして『フルムーン・フィーバー』から「ランニン・ダウン・ア・ドリーム」。
トム・ぺティ、10月2日未明、カリフォルニア州サンタモニカの病院で死去。
享年66歳。
10月1日夜に同州マリブの自宅で心臓発作を起こし、
心よりお悔やみ申し上げます。