「テレビの見る夢 大テレビドラマ博覧会」@早稲田大学演劇博物館 | 新・迷って、悩んで、でも笑ったりもして…。

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不惑の40代などと言うものの、40代になってから「踏んだり蹴ったり」、「弱り目に祟り目」な日々…。
あれから幾年過ぎ、日々の一喜一憂を好き勝手にほざいてる次第です。

昨日「テレビの見る夢 大テレビドラマ博覧会」という企画展示を見に、早稲田大学演劇博物館へ足を運んだ。

以前に当ブログでも紹介した「あゝ新宿 アングラ×ストリート×ジャズ展」にて、この企画展示会の存在を知った次第。

実はあの「あゝ新宿 アングラ×ストリート×ジャズ展」も早稲田大学演劇博物館の企画一環だった。

テレビ放送開始から現在までのテレビドラマに関する資料を展示している。

チラシも5種類も作ってある!

 

会場は文字通り早稲田大学内にあるのだが、正式名称は“早稲田大学坪内博士記念演劇博物館”と言う。

この建物自体がとても興味深いレトロな建築物!!

正面最右部の扉が入場口。

この扉も年季モノです!!

 

2階~3階の一部を使っての展示。

残念ながら内部は撮影不可なので画像掲載が出来ないが、黎明期~現在までのテレビドラマの流れをいくつかの作品の資料展示やVTRを流していたりした。

資料は当時の台本や絵コンテ、パネル、等々、が殆ど。

例えば、「私は貝になりたい」(1959年)、「ウルトラQ」、「傷だらけの天使」、「前略おふくろ様」、「熱中時代」、「赤い運命」、etc…、の台本があった。

もちろんもっと最新のものも多くあったが、私自身1980年代終盤以降からドラマはほとんど見なくなったので、よく解らず…。(苦笑)

それと、実際にB.G.Vを流しているテレビ、展示品も含め歴代の懐かしいテレビが並べられていた。

 

3階の一室で驚いた!!

とある1部屋にテレビモニターが2つ相対する壁にあり、そのテレビの間の空間には丸椅子が幾つも並べてあった。

この部屋はモニターで映す過去の作品を見れるというスペースで、ここで上映していたのが幻のテレビドラマと言われているものを流していた!

1つが「お荷物小荷物」の最終回。

このドラマは同じ1970年放送の「時間ですよ」と並んでホームドラマなのにドラマから脱線したバラエティ的要素も盛り込む「脱ホームドラマ」の2大元祖の1つ。

残念ながらこのドラマはVTRがこの最終回以外は現存しないとのこと。

最終回だけでも「脱ホームドラマ」が充分に伝わる出来。

場内で見ていたまだ20代であろう女性が「キャッ、キャッ」と笑いながら見ていました。

またCMタイミングはその時間だけ無画無音になったまま上映していたのも可笑しかった。

ちなみにこの番組の主役は中山千夏女史ですが、共演者に以前に当ブログで紹介した仮面ライダー2号(一文字隼人)を演じた佐々木剛氏が出演しておりました。

そして、もう1つのモニターで上映していたのは「なつかしき海の歌」という90分単発ドラマ。

これはまだフォークソング歌手時代の吉田拓郎が婚前時のアイドル時代の浅田美代子と初共演した特番ドラマ。

このドラマはリアルタイムで見た記憶があったがこういうタイトルだったんですね。

後になって吉田拓郎は本当はアイドル歌手やメインを張れる役者のようなザ・芸能人になるのが望みだったとカミングアウトしていますが、その片鱗が浮き彫りになっている作品です。

佐々木剛ファン、吉田拓郎ファンはぜひ足を運んでみてはいかがでしょう?

 

元来、坪内逍遥を記念し演劇の歴史を学ぶ博物館ということで、常時展示室では日本の芸事の歴史を追って紹介していたり、海外の演劇の小屋の模型の数々が紹介されていた。

その中に、日本の現代劇(と言っても昭和なのだが、、、)で「新国劇」や「維新派」の資料も取り上げていたのは小さな驚き。

どちらも観劇したことがあったもんで。(実はお芝居はそれほど観に行った経験がなく…。)

 

この展示で印象に残ったのは、昭和41年(1966年)の2月11日(月)~27日(日)の視聴率表。

当時の番組表に赤鉛筆で視聴率が書き込まれているものなのだが、この期間の視聴率ベスト3は以下の通り。

1位:プロレス中継/ディズニー(日本テレビ 金 20時~) 36.9%

2位:おばけのQ太郎(TBS 日 19時30分~) 34.2%

3位:ザ・ガードマン(TBS 金 21時30分~) 33.7%

この週の金曜20時が、プロレスだったのか、ディズニーだったのかは不明だが…。(笑)

 

この「テレビの見る夢 大テレビドラマ博覧会」展は8月6日(日)まで開催。

入場無料です。