銀メダル | 新・迷って、悩んで、でも笑ったりもして…。

新・迷って、悩んで、でも笑ったりもして…。

不惑の40代などと言うものの、40代になってから「踏んだり蹴ったり」、「弱り目に祟り目」な日々…。
あれから幾年過ぎ、日々の一喜一憂を好き勝手にほざいてる次第です。

オリンピックも、閉幕まで数日。
今大会は、日本はメダルも多いし、日本初や何十年ぶりやら、メダルの色に関わらず良い感じではないでしょうか?

そんな中で、日本のアスリートを代表する女子レスリング“吉田沙保里”選手。
金メダル4連覇がかかった大舞台ではありましたが、結果は「銀メダル」でした。
本人は悔しかったでしょうし、申し訳ない気持ちなんてものが押し寄せているのではないでしょうか?
決勝戦後、吉田選手は観客席の家族に駆け寄り、一昨年亡くなった父兼トレーナーの栄勝さんを思い「お父さんに怒られる」と号泣。
ここまで女子レスリングを引っ張った最大の功労者である吉田選手を父親だろうとトレーナーだろうと怒ることは出来ないとは思う。
しかし、彼女は試合後「勝てると一瞬思ってしまった…」と言っていたので、そのメンタルをきっと父親に怒られると言っていたのかな?
表彰式でも吉田選手は涙が止まらずにいたのが印象的でした。

彼女は天真爛漫なキャラクターのようでいて、実はプレッシャーをもの凄く感じやすい性格だそうです。
4連覇、亡父への思い、女子レスリングのリーダー、そして前日の伊調馨の4連覇達成、等々、相当な重圧があったのだろう。

同じ「銀メダル」でも、男子卓球団体の銀メダルは初となる「銀」であり、卓球における絶対王者である中国相手に真っ向勝負での結果の「銀メダル」は笑顔が溢れるものだった。
同じ「銀メダル」でも、全く重みや意味合いが違ってしまう。
この差って何だろう?とさえ思ってしまう。

確かに銀メダルっていうのは、勝てば1位という揺らぐことの無いポジションに行けるのだから、競技した本人からしたら相当悔しいだろう。
でも、福原愛選手(女子卓球)が今大会で「メダルの有るのと無いのでは大違い」と言っていたが、全くその通りだと思う。
メダルの色はあくまで後追いでいいじゃねぇか。
その福原選手は銅メダルでしたが、彼女の戦いぶり、これまでの頑張りからすれば、銅であっても銅以上の価値だと思うし。

ちなみに、リデジャネイロ・オリンピックにおける「銀メダル」一覧表です。(8月19日現在)
 吉田沙保里(女子レスリング53kg級)
 男子卓球団体(水谷隼、丹羽孝希、吉村真晴/3名)
 太田忍(男子レスリング グレコローマン59kg級)
 原沢久喜(男子柔道100kg超級)
 荻野公介(男子水泳競泳200m個人メドレー)
 坂井聖人(男子水泳200mバタフライ)
以上6種、計8名。

素晴らしき哉、銀メダル!
天晴れ!!