「日比谷公会堂 オープンデー」前編 | 新・迷って、悩んで、でも笑ったりもして…。

新・迷って、悩んで、でも笑ったりもして…。

不惑の40代などと言うものの、40代になってから「踏んだり蹴ったり」、「弱り目に祟り目」な日々…。
あれから幾年過ぎ、日々の一喜一憂を好き勝手にほざいてる次第です。

日比谷公会堂オープンデー
今月、開場86年目を迎える「日比谷公会堂」へ、先月の話ではあるが「オープンデー」として無料開放していたので行ってみた。
86年ってうちの親より年上ですよ!
歴史を感じる佇まいです。
日比谷公会堂外観1
日比谷公会堂外観2
日比谷公会堂は、この8月初旬に、かの松田優作が日比谷公園内でロケした後を散歩した時にも触れた。
映画「野獣死すべし」の最後のシーンが、この日比谷公会堂の外階段だった。
その「野獣死すべし」のラストで松田優作が倒れたのが下掲画像の辺り。
外階段1
ここからの眺めはこんな感じ。
外階段2

では早速、客席へ入りましょう。
1階席
2階席から見た1階席。
そして2階席。
2階席
場内の壁や天井も歴史を感じるデザインです。
場内壁
場内天井
シャンデリア
なにやら舞台に程近い壁、左右それぞれに人の顔のレリーフがある。
上手(客席から見て右側)が後藤新平氏。
後藤新平
下手(客席から見て左側)は安田善次郎氏で、
安田善次郎
ともにこの公会堂の建設に尽力したお二人とのこと。
そんな人を場内にレリーフで残すなんてのも時代です。
ふと客席の下にある黒い円盤状のもを発見。
空調
これは空調なのだそうです。
1958年(昭和33年)座席リニューアル工事の際に付けられたとのこと。

舞台にも行ってみましょう。
舞台袖
舞台口です。
その横には、舞台演出用の装置も。
装置
そして舞台上へ。
舞台上
舞台の上には、ピアノ、指揮台、そして何席かの弦楽器奏者の椅子がありました。
ピアノですが、
ピアノ
中を覗くと何人かのサインがありました。
ピアノにサイン
残念ながら誰のかは判りませんが、おそらくクラシック音楽のピアニストのものでしょう。
ちなみにピアノは演奏自由!
時々ピアノ経験者の見学者が弾いておりました。
指揮台も。
指揮台
そしてこの舞台上から見る場内。
舞台から見た客席
舞台から見た天井
良い眺めですわ。
花道。
花道

せっかくの開放日なので、今度は舞台裏も覗いちゃいます。
上手の舞台袖スペースにはステージ上で使用する付帯のセットが積まれています。
舞台袖スペース
そして舞台真後ろの通路。
舞台真後ろ通路
狭いです。
舞台袖に古びた階段があり、「大化粧室 小化粧室」とあります。
舞台袖階段
こちらも結構狭い階段を登るとそこには、大きなトイレと小さなトイレがあったのではなく(当たり前だ)、いわゆるメイクルームがありました。
化粧室
こういうのを見ると、一層舞台なんだなと実感します。
その“化粧室”を出ると正面に「開放していません」というエリアへの通路が。
ラジオ室
正面にあるドアには「ラジオ室」とありました。
昔、放送メディアもラジオしか無かった頃には劇場中継する機材やアナウンスブースなどがあったそうですが、もちろん今は使用しておらず、何も置かれていないとのことです。
こんなのも歴史を感じるホールだなとつくづく思うところです。

長くなったので、とりあえず今回はここまで。
次回は、建物自体も趣きがあるので、会場内でなく建物としての館内を紹介したいと思っております。

続く