一時期「ボリウッド作品」と称され、インド産映画が日本でも話題になったことがあった。
インド映画は基本ミュージカル仕立てで何時間もの上映時間ともなる長い映画が多い、というのが特徴的。
ある日、某テレビ番組で「女神は二度微笑む」というインド映画を紹介していた。
前述のような歌って踊ってというものではなく、欧米で作ったようなサスペンスもので、「緻密な伏線、壮大なトリックが予測不可能なサプライズを呼ぶ失踪ミステリー」と紹介しており、招待券プレゼントもすると言うので何気なく応募したら当たってしまった!
昨日、行って来ました。
会場は渋谷の「ユーロスペース」。
初めて入ったのですが、切符のもぎりがおらず、ノーチェック。
ここってタダで入れちゃうじゃない…?!
そして上映開始。
実験室でマウスでの生態実験のシーンから始まった。
毒ガスでマウスを殺すシーンだ。
これってリアル?
アメリカや日本では動物愛護が叫ばれているので実際に殺しはしないが、インドってところが微妙…。
もし、リアルにマウスを殺したのなら、これはクソ最低なゲロ映画だ!!!!!!!!
私は、人間の娯楽のために罪の無い動物(昆虫や魚貝なども含め)の命を奪うことを忌み嫌う。
もし万が一リアルなら、この監督は頭丸めて、インドの寺院で草だけ食って余生を過ごせ!
早々に席を立とうかと思ったが、もし殺していなかったら…とも思った。
それは、映像のクォリティーがハリウッド映画を観てるのとなんら違和感が無かったことにもよる。
こちらの勘違いの可能性もある。
なので、一応そのまま観ることにするが、初っ端でテンションは落ちてるので、しらけて観ており、久しぶりに上映中に尿意を催して中座してトイレに行くほど…。
ストーリーは、イギリス在住のインド人夫婦の旦那が仕事で単身インドに行くものの、その旦那の消息はおろか存在までも不明になり、身重の奥さんが1人インドに乗り込み、警察の援助を上手く使い、旦那を探し出していくもの。
しかし、この旦那が別名で地下鉄毒ガステロ犯(日本の地下鉄サリン事件を参考にしたのでは?)の可能性?あるいはテロ犯に似ているために何かが起きたのかも知れない、と言う展開になり、インド警察、国家情報局、テロ犯および消息不明の旦那と関係した企業を相手に、逞しい妊婦が事件に巻き込まれながらも辿りついたその先にはなんと…、と、まあそんなお話なのです。
映画を見る方のために結末は控えます。
いわゆるドンデン返しという奴をラストに見せるのですが、もうここ何年もその手の映画ってちっともドンデン返しでは無いものばかりが多い。
でも、この映画は「なるほど、そっち側がそもそもこうだったのねー。」という描き方をしており、観客自体を騙していたとも成り得るのが、期待しない分おもしろく映った。
主演のヴィデヤー・バーランという女優さんがしっかりした演技で感心しました。
あと、ヒットマンのボブと言う人物が、大きな森永卓郎というビジュアルでメタボで逃げたり階段を上るのに一苦労なのが笑えたのだが、あの俳優さん何て方でしょう?
映画「女神は二度微笑む」はユーロスペースにて上映中。