ああ、行きてぇー!
アート・ガーファンクルは、60's~70'sに活躍したフォークロック・グループ「サイモン&ガーファンクル」のメインヴォーカルだった人物。
S&Gと言うとポール・サイモンの歌詞、音楽的素養、卓越したギター・ワークがまず評価されがちだが、アート・ガーファンクルの優しいながら寂寥感を醸すあの声は唯一無二だろう。
S&G解散後、それぞれソロ活動に入るが、やはりポール・サイモンの作品は話題になったが、アートの方はあまり評価されていない気が…。
彼のソロも良いの沢山あります。
日本人だったら、ポールよりアートのアルバムに収める楽曲群の方がしっくりくるのでは?
個人的に良く聴いたのは80年代に入って出た『シザース・カット~北風のラストレター』。

これは日本人の琴線に触れる名曲揃いだと思ってます。
当時は、学校から帰った寒い夕方に一人、コーヒーを入れて聴き込んだ。
そう今のような時期に合う。
今も、久しぶりに聴いている。
でも、1980年に入り音楽の時代性が変わる転換期ということもあり、ベテランのアートの作品は流された感あり。
日本タイトル『シザース・カット~北風のラストレター』って、これ本来のアルバム名に日本でシングルカットした曲の邦題をつけたというあまり捻りが無いものだが、その実、これがこのアルバムの的を得てる気がする。
アルバム・タイトルであり、アルバム1曲目を飾る「シザース・カット」と日本でシングルカットした「北風のラストレター(英題:HANG ON IN)」が当時の私の心を掴んだのだから。
(ちなみに、海外では「ハート・イン・ニューヨーク」で、今もそしてサイモン&ガーファンクルとしてのライブでも披露される。)
5年前、再々結成くらいのサイモン&ガーファンクルのライブを観たが、アートの声は年を重ねた枯れながら高く伸びる声が印象的だった。
せっかくなので「シザース・カット」。
エレピの音質がノスタルジィです。
そして日本の歌謡曲にも通じるメロディ・ラインが秀逸な「北風のラストレター(HANG ON IN)」も。