いわゆる食べ物屋さんに行くのでなく、文字通り外で青空の下で食べようと。
デング熱騒動も季節的に完全収拾した代々木公園は、毎週末に何かしら、世界または日本の特産市のようなことをしているので、代々木公園へ向かった。
行なわれていたのは「美味しいペルー」というペルーの飲食物を売っていた。

ペルーでは「セピチェ」という料理が代表的だと言う事で、それを食そうかと目指す。
セビチェは、ペルーのマリネとでも言うのでしょうか。
魚介類をレモン汁、塩、胡椒、ペルーの唐辛子に漬け込んだもの。
行ってみると、幾つもの料理を2箇所に分けて提供していた。
すると、どちらもとんでもなく長い行列が出来ているではないか。
挙句、現金では提供しておらず、まずは食券を購入しないと売ってもらえない。
そして、その食券を売ってるテントにも人の行列…。
加えて、セビチェは人気なのか値段設定がお高い……。
仕方無いのでしばらく出店を覗いたり、フラフラしているとアルパカが2頭いたので、写真を撮ろうかと思ったら、有料で記念撮影するために連れてきた(!)ようで止められてしまった。
しばらくして列を見ると、食券の列が途切れていた。
しかし、フードの列はますます長くなっていた。
ドリンクを提供する場所は数人が並んでるだけだったので、ドリンク用の食券を購入し並ぶ。

ペルーのビールは飲んだことが無かったので、まずはビールを。
「クスケーニャ」というブランドのビールで、“マルタ”、“黄色小麦”、“レッドラガー”、“プレミアム”、“ドラーダ”の5種類があり、その中から“プレミアム”を購入。

案内パンフレットには「ペルーで唯一、100%純粋な大麦とホップの中で最も優れたノーブルタイプのアロマホップから製造されたピルスナースタイルのラガービールです。」と紹介されていた。
プレミアムというと、芳醇で香り立つタイプかと思いきや、スッと入るアメリカンなタイプのビール。
とても飲み易い。
が、こちらがイメージしていたのと真逆なタイプだったので、微妙な心持ちとなる。
しばらくすると、横手の方で、民族衣装か?独特のドレスを着た女性たちが現れる。

いただいたパンフレットによると、「マリネラ」と言うペルー国民舞踊らしい。
でも踊っているのは皆さんは妙齢の邦人女性のよう。
天気が良いとはいえ、12月の空の下に裸足と薄い衣装ではお辛いでしょうに。
またしばらくすると、別の一角でフォルクローレのバンドの演奏が行なわれた。

最もこの手のバンドって、よく渋谷とか恵比寿などの路上でこうやって演奏しているのを何度もみかけたことがありますが。
でも、フォルクローレの独特な響きって好きです。
南米に行ったことはないけれど、何か南米に古来からずっとその山脈に根付いた生活や文化がしっかりと音で体現されてるように思えてしまう。
また、“スピリチュアル”というなかば無責任な感さえ漂うような言葉ではあるが、フォルクローレにはそれをも感じる。
「ペルー」と言うと、“フォルクローレ”、“アンデス”、“マチュ・ピチュ”という単語がすぐに思い浮かぶし、もっと言うと他にはすぐには思い浮かばない。(苦笑)
そして、彼らの演奏が進むうちに日本では多分ペルーの曲、フォルクローレの曲、と言えばこれしかないと言っても過言ではないほど人気の高い「コンドルは飛んで行く」も演奏し、やがてぺルー人の男女が踊りだす。

フォルクローレの楽器だと、日本でも俳優の田中健(「俺たちの旅」オメダ役)がよくテレビで披露している木製の縦笛の“ケーナ”が有名。
あとは、名前は知らなくても、雅楽の“笙”を逆さにした、或いはパイプオルガンのパイプ部分を小さくしたような木管楽器をイメージする方も多いでしょう。
それは“サンポーニャ”と言う。
この日、揃いのユニフォーム(ポンチョ?)を着てない男性が端でサンポーニャを吹いてたが、途中で随分と長いものを出だして吹いていた。

でも、これ、プラスチック製みたい。
そして時間も経ったので、最後にペルーの地酒?の“ピスコ”を頼んだ。
ピスコは、ペルー原産のブドウ果汁を原料とした蒸留酒。
この会場ではピスコを炭酸水で割り、ピスコサワーとして販売。

せっかくなので大きなマチュ・ピチュのポスターの前で撮影。
色が白色なので、日本酒の濁り酒や韓国のマッコリのような感じだが、飲むとやはりブドウの香りと甘みがある。
でもワインとは違うし、もっとアルコールの刺激がすぐに感じ取れる-ジンに近いアルコールの口当たりかな。
結局、ペルー料理は何も食べれなかったので、「美味しいペルー」かどうかは判らなかった…。(苦笑)
で、お隣のエリアの普通に出ている屋台でランチを買うことに。(次回に続く)
ちなみに「美味しいペルー」は明日(12/7)も代々木公園にて開催しています。