「ぴあ」の招待企画に当選したのだが、正直映画目当てではなかった。
会場が「ニッショーホール」での開催で、これまで、試写、コンサート、イベント、等で、それなりに色々なホールに行ったが、ここは行ったことがなかったので、ホール見たさに応募したようなもの。
実際、試写状が届いたとき「あれ?こんな映画の試写応募したっけ??」と思った。(苦笑)
会場のニッショーホールに入ると、結構きれいなホールで700人以上入るので、試写に使うには大きいキャパでは?
でも、試写だけかと思ったら、上映前にトークショーのイベントが付いていた。(試写状にそんなこと書いて無かったようだが)
まず、映画の内容だが、昼間はホームセンターで働く地味なおじさんだが夜は悪を討つヒーロー、というもの。
ね?なんだそりゃ!と思いながらも、もうよく判る内容でしょ。
そりゃ期待しないって。
試写状には「夜は“仕事”請負人」と書かれていた。
で、開演となり、司会進行役が出てきて、「仕事請負人と言えばこの人、京本政樹さんです!」と呼び込む。
京本氏が自身が出演した「必殺仕事人」とこの「イコライザー」の比較をトークで進める。
上手く語ってくれたので、「必殺仕事人」と比較して観ると面白いかも?と思う。
舞台上の2人の推論だが、この映画監督かプロデューサーは「必殺仕事人」を観て気に入ってくれたのでは?と。
ここ日本での、この映画のチラシやポスターに使っている画像さえも、京本氏曰く「仕事人に似てますね」とのこと。
下掲がそのビジュアル。

で、仕事人。

なるほど。(笑)
そして本編上映。
これが期待に反して、私は楽しめた。
ただ、“仕事請負人”というのは嘘。
主人公は、無償だし、自身が戦うしかない状況に陥っただけ。
デンゼル・ワシントン演じるホームセンターの店員であるマッコール。
しかし、いかにもワケ有りな一人暮らし。
毎日、夕食後は近所のダイナーで、何故か自分ちから持ってきたティーバッグに熱湯を注いでもらい読書する。(笑)
そこで、顔見知りであるが、会話などしたことのなかった少女と、読んでた本のことで会話する。
ちなみにその本は『老人と海』。
少女も、家出風のワケ有りで、はすっぱな見てくれ。
マッコールは、ロックシンガーを目指しているのだろう、と洞察力で当てる。
そういわれると、この少女、ブロンディーのデボラ・ハリーかベルリンのテリー・ナンみたいな雰囲気に見える。
この少女テリーを演じるのはクロエ・グレース・モレッツだったのね。
「キック・アス」シリーズで、おしゃまでイケてるヒーロー、もといヒロインを演じた子役の子。
登場する度に、髪型が違うので、判らなかったが、3度目に髪を肩届かずくらいの長さで赤メッシュを入れて出てきたときは、確かにあの子役だったと判った。
で、彼女、シンガーを夢見てデモテープなども作っているが、実際はロシア・マフィアに籠われている娼婦の少女で稼ぎ頭のポジションにいる。
彼女を気に入っている性質の悪い客と揉め、マフィア組織から半殺しにされてしまうテリー。
その事実を知って、マッコールが敵討ちに立ち上がる。
映画の進行によって明らかになるが、やっぱり彼は元凄腕のCIA。
テリーをおもちゃにしている斡旋主とその子分たちを皆殺しに。
他にも、幾つか遭遇した悪事の相手をその夜に成敗すると、実はそれらは、大元ロシアン・マフィアに繋がる事件。
本国ロシアから、向こうの仕事人が来米し、犯人探しを始めマッコールと突き止める。
ここから、マッコールが狙われ、マッコール自身が助かるためにも戦い抜いて、向こうを壊滅するしかなくなるのだった。
何が、私的に良かったかと言うと、まず警察が介入できない悪事を罰するというのは結構好きな設定なんですわ。
そして、全体的にダーク感があってゆったりというか静かに物語が進行していくので、落ち着いて観れた。
もちろんテンポよく一気に見せる作品もいいが、おじさんたちにはこのくらいのテンポの方がリアルタイムで味わいながら鑑賞できる。
激しい爆破シーンや銃撃戦も出てくるが、それより展開で魅せてくれる感じ。
それと、敵と対峙した際、武器はその場にあるものを上手く利用する。
「ダイハード1」のような感じ!
ただ、最近はデンゼル・ワシントン主役作品ってあんまりヒットしていないような…。
2年前に観た「デンジャラス・ラン」も当たってはいなかったんじゃないだろうか?
デンゼル・ワシントン、いい役者さんだと思うし、彼の主演作はそこそこ面白いんですけどね。
でも、これがヒットしたら、パート2なんて作り易そう!(笑)
あと、ニッショーホールですが、場内の壁が光沢のあるタイルが貼られていて、映像が壁に反射してしまい、映画やコンサートなどだと目が疲れると思いました。
そんなことで映画「イコライザー」は10月25日から全国ロードショーです!