個人的なイメージだがこの1ヶ月くらいのホットな情報として賑わせてるなと映ったのは、テレビは「韓国船沈没」、ネットや新聞では「“すき家”問題」が、それぞれ目立っていた気がする。
(飛鳥やAKBは、社会性もあるが芸能ニュースとして別にして)
特に、すき家の問題は、自分も思うところがあった。
以前記したように4月の消費税増税に伴って、大手牛丼3社のうち「すき家」だけが値下げした。
なので4月以降、自分もさっと腹ごなしをする際は「すき家」があれば「すき家」に入るようにしてました。
しかし、一度渋谷の繁華街にある「すき家」に入ったときは、客は多いのだが店員は妙齢のおばさんが一人だけ。
ふとカウンターやテーブルの上を見ると半分くらいはまだ注文したものが来ていない。
そして、食べ終えた食器類は洗う暇もないのか、そのままの状態で厨房や会計近辺の場所まで置かれたまま。
その間にも、次ぎなる客が度々入ってくる。
当初は、私も内心「遅ぇなぁ」とか「汚ねぇなぁ」とか思ったのだが、その店員さんがたった一人で20人分くらいのオーダーを受けて、作って、出して、会計して、とやっていたら、そりゃ食後のどんぶりなんて洗っちゃいられない、というのがあきらかに解る。
客は文句こそ言わないがみんなイライラしだしているのもわかる。
途中から、そのおばさんの店員さんが気の毒で、食後自分の食器を下げて会計し、「一人で大変ですね。」と労った。
店員さんは健気に「大丈夫です、ありがとうございます。」と言ったが、披露困憊なのが顔に出ていた。
これが、夜中ではなく夕方16時台くらいだったと思う。
また、つい先日も自宅にほど近い「すき家」でランチを取ろうと入った。
客は他に2組入っていただけ。
厨房には店員は2人いたが、やはり食後の食器は下げて厨房のテーブルとかちょっとしたところに置かれたままなのが、カウンターからもよく見える。
元々、牛丼3社の中では以前から「すき家」は、店内が他2社に比べると、臭かったり、雰囲気が暗かったり、汚れていたり、という店舗に出くわすことが多かったですけどね。
ネットで読んだ記事では、働き手がないのは若者が来てくれないそうだ。
そして今の若者は、給料が良くても労働環境が悪いとすぐ辞めるし、情報時代の現代ではきつい仕事はすぐに情報が回ってくるそうだから、応募もしない。
若者が根性が無いのではなく、あきらかに企業が合理性だけを追求し、働き手はすぐ見つかるだろし、辞めたら次をまた補填すればいいだけ、と言う人間味の薄れた上から目線で店舗運営をしようとしたからこうなってしまっただけのこと。
最近時給をかなり上げたそうだが、金さえ払えばきつい仕事でも集まって来るだろうと思っているのがあきまへん。
(いや、きつい仕事をさせてるという意識が欠落してるのか。)
なので、中には食器を洗浄したくても時間ロスが起きてしまうので、水でさっとゆすいだだけで、そこに食事を乗せ提供せざるを得なかった、などという記事を読んだ日にゃ「すき家」でものを食ったらいかん!!という気持ちになったほど!
おまけに、店内ポスターに「おいしさアップのため、グレープフルーツ果汁使用!」みたいに書かれていたが、そんなことして美味くなるのか??
むしろ、やめてほしい。(笑)
時給を上げても働き手が無いことに経営会社ゼンショーの社長は、現在の若者の3K嫌いを口走って逆に炎上したそうだが、やはりワンオペレーションで出来る仕事にしたいなら、それに対応できる設備、マニュアル、ひいては働き手と客との「人の気持ち」までも理解出来て初めてワンオペをするべきだろう。
そんなことは2の次なままであれば、バイトであってもストライキを起こすという行動を取るのも当然だろう。
やっぱり、牛丼を食べる場合は今まで通り「松屋」で食べることにしよう。