この日はN.Yで活躍中の邦人女性ピアニストManami Moritaの来日公演。

本名は森田真奈美さん。
2009年にリリースしたデビュー・アルバム『Colors』が発売された頃に、たまたまCDショップの試聴機で聴いて気に入り購入。

このことで私も初めて彼女の存在を知った次第。
ほとんどの方が彼女のことを知らないと思います。
でもTV『報道ステーション』のテーマと言えば、多くの方が「はい、はい」となるでしょう!
この曲(「I am」というタイトルです)の作曲、演奏がマナミ・モリタさんなのです。
1stアルバム『Colors』を聴いた第一印象は、すごい楽しそうな感じが押し寄せてきた感じだった。
作風、プレイ、上掲のアルバム・ジャケットの絵もご本人で、ハッピーな感じだし、でもってtoo muchでない感じがすごい良かったんです。
その後、アルバム2枚をリリースしてますが、私の手元にあるのは残念ながらこの1枚だけ。
まだ若く、海外に居を構え、自作曲を中心に演奏をしていると、日本ではどうしても上原ひろみさんと比較された紹介が多い。
個人的には上原女史よりも森田さんの方が好きですね。
上原さんは、確かにあらゆる面でスゴイと思います。
ジャズなんだけどロック魂が見えたり。(笑)
でも、濃ゆ~いロックなんかを聴いた時にも感じる「いやぁ、凄い!凄過ぎる!!」と思うも、お腹一杯で「もういいや。しばらく聴かんでも十分かな?」となるあの感じなんすよねー。
所詮、私は“ポップス耳”の人。
どこか隙のある音楽が、受け入れ易い。
「隙」と言うと、作り手・演奏者側には失礼かもしれないが、その方が「また聴きたい」と思ったり、口ずさんだりもするしね。
そんな感じがいいんです。
そもそも好きなジャズ・ピアニストはレッド・ガーランドですが、それが何か?(笑)
前置きが長くなりましたが、マナミ・モリタはそんな親しみ感が特徴のピアニストです。
(ムッツカシイのや超絶技巧派命という人達からすると、もの足りなく思えるかも?)
彼女のライブは初体験だが、今回の来日公演は2年半ぶりくらいになる自身のトリオでのツアーとのこと。
ベース、ドラムとも外人で、ベーシストがZak Croxall、ドラムがThomas Hartmanと言うまだ20代の若いプレイヤー。
2人は『Colors』のレコーディング・メンバーでもある。
ライブはやはり軽やかで楽しい音色の彼女のピアノが流麗に奏でられ、彼女本人もほとんど笑顔を絶やさない感じで嬉しそうな表情でプレイしていた。
で、ご本人のキャラクターもざっくばらんな感じの方で、先のメンバーを紹介する際も「アホ2人が」とか「こいつら」とか呼ぶし。(笑)
でも、親しさ、理解が3人の中であるからこそ言えるのでしょう。
また、自分で話をしておきながら途中で「そんなことはともかく」とか「ま、いいか!この話は。」など話が膨らむのかと思いきやざっくり終わるというMCで、奔放な方なんだなぁ、と。(笑)
この日のライブは17時~と20時~との2ステージで、通し価格さえ払えば観れるのだが、私は夕飯を家族と食べる約束もしていたので、1stセットのみしか観ていないが、『Colors』の1曲目「My Little Blue Sweetie」と2曲目の「Jungle Book」が聴けてホッとした。
そして、1stステージの最後は『報道ステーション』のテーマ曲「I am」の“本来はこういう感じですバージョン”で締めてくれて、ジャスト1時間のステージではあったが満足できました。
せっかくなので「I am」本来バージョンのライブ映像も。
これで聴くと彼女のジャズ感が解るかと。
ついでにもう2曲。
このライブでも披露した『Colors』の1曲目と2曲目をCD音源で。
●「My Little Blue Sweetie」
●「Jungle Book」
ジャパン・ツアーは、残念ながらもう明日(4/30)に大阪Mister Kelly'sの公演を残すだけですが、関西方面の方は明晩は雨も落ち着きそうですし、よろしければ足を運んでみては?