カバーで偲ぶエディ・コクラン | 新・迷って、悩んで、でも笑ったりもして…。

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不惑の40代などと言うものの、40代になってから「踏んだり蹴ったり」、「弱り目に祟り目」な日々…。
あれから幾年過ぎ、日々の一喜一憂を好き勝手にほざいてる次第です。

4月17日。
毎年、この日はエディ・コクランの命日につき、ブログネタはもう決まってます!(笑)
俺が一番好きなミュージシャンのエディ・コクラン
エディ・コクラン
お墓参りにも行ったし、亡くなった事故現場にも行きました。

エディ・コクランは、ロカビリーが流行した時代のロックンロール・ミュージシャン。
メジャー・デビューは、あのエルヴィス・プレスリーと同じ1956年。
エルヴィスとエディは同期の桜。
2人を比較すると、エルヴィスは紛れもない「スター」だが、エディは地味に「ミュージシャン」と言って良いだろう。
まず、当時のR&Rミュージシャンとしては、ギターがとてつもなく上手い!
実は、ギターのみでセッションした音源だけで作られたアルバムまで出来たほど。
上掲の画像のグレッチのギターも、改造されていて、ピックアップ部分を当初付けられたピックアップと別物に交換してあるし、ピックガードも本来ゴールドに塗られているのだが、その塗装を剥がして半透明にしてある。
また、プロデューサー的才能もあり、ジェリー・ケイプハートがプロデューサー名義だが、ほぼ共同プロデューサー的な対等な立場で実作業は臨んでいたそうだ。
そして、ソングライターとしても優秀だった。
そんなこともあり、実は後世のミュージシャンや音楽史に多大な影響を与えてしまったミュージシャンともなってしまうのだった。
彼の曲では、「サマータイム・ブルース」、「カモン・エブりバディ」が有名だろう。
しかし、これらの曲は、彼のテイクでなく、カバー・ヴァージョンの方が有名になり知った方も多いであろう。

例えば、「サマータイム・ブルース」。
ご本人のライブ・ヴァージョンでまずお聴きください!

ま、時代的なこともあり、音も映像の悪いですが…。
これを、一躍有名にしたのは、ザ・フーではないでしょうか。

よりオリジナルに近い感じでのカバーだとやはりストレイ・キャッツですかね。

もっともリーダーでVoのブライアン・セッツァーは大のエディ・コクラン・フリークです!
今度の来日公演で、エディのカバーも演ってくれるのではないでしょうか?
私もストレイ・キャッツの来日公演に行った時は、ジーン・ヴィンセントの曲とメドレーでカバーしていました。

そして、「カモン・エブリバディ」。
オリジナルのライブ・ヴァージョン。(こちらも、音質・画質は悪いですが)

この楽曲は、パンク音楽を世に知らしめたセックス・ピストルズのバージョンで知った方も多いでしょう。

そして、レッド・ツェッペリンも!

こうやって見ると、ハードロック、そしてパンクのミュージシャンからの支持が高い。

もちろん、これだけでもスゴイが、何と言ってもあのビートルズ結成のきっかけとなる人となったのです!!
R&Rにドはまりしていたティーンのジョン・レノンはR&Rバンドを作ろうとしていた。
その時、楽器演奏に早熟だった音楽肌っ子のポール・マッカートニーと再会し、ポールが自分の腕前を見せてやろうと弾いたのがエディ・コクランのナンバーだった。
エディ・ファンでもあったジョンはすぐにポールに「一緒にバンドをやろう」と声をかけた。
また、後に知り合うジョージ・ハリソンは同じ頃、エディ・コクランの追っかけをしていたそうな。
ちなみにその曲は「トゥエンティー・フライト・ロック」。

こないだ来日したと思ったら、またすぐやって来るビートルズのポール・マッカートニーが弾き語りでカバーする「トゥエンティー・フライト・ロック」。
(1分58秒あたりから演奏スタート。それまで、多分上記のようにこの曲を弾いてビートルズ結成のきっかけになった…というような話しをしているような…英語解んないので何と言ってるか誰か教えてください!)

そしてビートルズと並び歴代2大ロックバンドのもう一方のローリング・ストーンズ。
彼らもまたこの曲をカバーしています!

ストーンズもまた然りといったところでしょうか。

もう1曲おまけに。(笑)
「スリー・ステップ・トゥ・ヘヴン(天国まであと3歩)」。(珍しいSTEREOバージョンでどうぞ。)

この曲を映画の中で、ほんのちょっとだけカバーしているは…スティングです!!

この映像はマイナーな映画の1シーンで、スティングの役どころは何と!エディ・コクランに取り付かれていると信じている男、という役だそうで。(大笑)

ほかにも、ブルース・スプリングスティーン、ブライアン・アダムス、ジェイムス・テイラー、ハンブル・パイ、ブルー・チアー、U.F.O、RCサクセション、子供バンド、ルースターズ、ギターウルフ、布袋寅泰、等々、数え挙げれば切りがない。
とにかく、これだけ多くのビッグネームが、これだけ多岐に渡ったジャンルのミュージシャンが、星の数ほどある名曲の中からカバーしたいと思うのですから、エディ・コクランの存在がいかに大きなものであるか、お判りいただけたら幸いです。

Forever Eddie Cochran!