以前に円谷英二氏を紹介するテレビを観て、さほど時間が経っていないのでいいタイミングだ。

オプションで別料金でウルトラ関係者が語る音声ガイド機器の貸し出しもしていた。

場内は、撮影厳禁とのことで写真は取れなかったが、何人かはスマホで撮影していた…。
また、怪獣の着ぐるみが数多くあり、ちょっとゴム臭い。(笑)
ウルトラQからウルトラセブンまでの中から、特撮場面を紹介するためのエピソード回のビデオとともに確認できるという展示であった。
幾つも技術的なものの紹介もあったのだが、私が「へぇー」と思ったのは、ウルトラマンなどが空を飛ぶシーンを模型を使って撮影するときは、空をバックにウルトラマンを仰向けの状態に吊って、編集時に逆向きにしたという紹介。
これは、上から吊るとピアノ線や糸が見えるとやはり視聴者が萎える。
ところが吊っている線が下側に見えても、視聴者は気にならなくなるという。
つまり、テレビを観ている際は、

この様に観てるが、実際は、

こう撮影している。
「吊る」と言ったら「上から」という人の固定観念を逆手に取ったものだ、素晴らしい!
本展示の目玉は『ウルトラマン』第19話「悪魔はふたたび」の国立競技場での戦闘シーンのセットを大ジオラマとして展示したことだろう。
子供の頃、国立競技場はブラウン管の中で怪獣に壊されてしまったが、実際にスポーツ国際大会のために取り壊されるんだよなぁ。
個人的には、ウルトラマンの科学特捜隊の基地内部のセットが嬉しかった!
セットに取り付けられていたヘッドホンを見たら「パイオニア社MIMMY SE-2P」というものだった。
あと、同じくウルトラマンのビートルのコクピットセットが何故か半分だけあったり(笑)、ハヤタ隊員の制服の上半身だけとか(笑)、フラッシュビーム、ウルトラセブンのウルトラアイやビデオシーバーなどの展示も興味深かった。
他にも『ウルトラQのおやじ』という短編の映像が上映されていた。
短いものだが生の円谷英二氏の仕事ぶりが見れる貴重な資料だ。
ただ、円谷氏が何と言っているのか半分以上聞き取れなかったが。。。
撮影は禁止だが、最後の最後のブースで撮影可能なものがありました。

子供用にウルトラマンと一緒に飛んでるように見えるというもの。(笑)
この日は、別フロアで『ウルトラセブン』フルハシ隊員役の毒蝮三太夫氏とアンヌ隊員役のひし見ゆり子氏の「トワイライトトークショー」もあったので、そちらに移動。

45分も前に行くもすでに椅子は満席で、さらにその後ろに立ち見の列が1列出来上がっていた。
立ったまま足腰の痛さと闘いながら、ただただ待つ。
そしてご本人登場!

お二人とも元気!
また、ひし美ゆり子さんの可愛いこと!!
あんな可愛い顔の老女(なんて思っていないですが、すでに還暦を超えていらっしゃるので…)はいないでしょう。
毒蝮氏が「今日は、円谷英二を語るのであれば、我々よりもっと円谷英二に詳しい人を呼びました!」と紹介されて登場したのが、シークレットゲストの満田かずほ氏!
ウルトラQ~ウルトラマン~ウルトラセブンで助監督~監督をされてきた重鎮。

ここで3人揃って、トークショー開始。

当時のエピソードを色々と話してくれた。
一応、司会者も用意していたのだが、毒蝮氏の独壇場で話がどんどん進行して行く。
客席を見て、毒舌客いじりもするし、当時のひし見ゆり子がどんな女性だったか暴露するわ、もう笑いを交えて、いや笑いとともに懐かしい秘話を3人が話してくれた。
トークショーの最後の最後に、毒蝮氏が「ウルトラマン」の最終回でウルトラマンが宇宙へ帰る時に、リアルタイムで当時の多くの子供たちが窓を空けて夜空を眺めウルトラマンを探し泣いていたという話を、円谷英二氏が耳にして一言「(ウルトラマンを)作ってよかった。」と呟いていたけど、本当にそう思うと話していた時に不覚にも涙腺が緩んできた。
最後に、純金のウルトラセブンと純金のカネゴンをどうぞ。

どちらも、1,080万円也!!!
「円谷英二 特撮の軌跡展」は4月14日(月)まで、新宿タカシマヤ11階催会場にて催されています。