2013年12月31日~大滝詠一死去 | 新・迷って、悩んで、でも笑ったりもして…。

新・迷って、悩んで、でも笑ったりもして…。

不惑の40代などと言うものの、40代になってから「踏んだり蹴ったり」、「弱り目に祟り目」な日々…。
あれから幾年過ぎ、日々の一喜一憂を好き勝手にほざいてる次第です。

今日で2013年も終りだぁ、と整理業務をしていたら、大滝詠一氏急死の訃報を知った。
昨夕に倒れ(デザートにリンゴを食べ喉に詰まらせたという噂が)、病院に担ぎ込まれたが帰らぬ人となってしまった…。
享年65歳。
年齢的にも、長い間新作を出していないこともあり、個人的に昨年くらいから新作制作の発表などそろそろされるのでは?と期待していたのだが叶わないままになってしまった。
大滝詠一は、古き良きアメリカン・ポップスをこよなく愛し、多分日本でロックともフォークとも違う“ニューミュージック”を初めて形にしたといっても過言ではないバンド“はっぴいえんど”の一員で、ソロになった後も、歌謡曲から音楽職人までの幅広いレンジで大活躍した人物。
「ポップス」という、ともすれば瞬間風速で追いやられてしまう音楽を制作者としてだけでなく愛好家としても日本の音楽シーンの中できっちりと根付かせた業績はあまりに偉大だ。

毎夏必ず聴いてきた『A LONG VACATION』を季節はずれの大晦日に聴く。
A LONG VACATION
まさかこの作品を大晦日に聴くなんて、思ってもみなかった。
ジャケット画像で判るように、夏をテーマにしたリゾート感の強い作品。
発表された1981年は、まさに80年代に入り日本人の生活水準、ライフスタイルが欧米風になり、この『A LONG VACATION』は、雰囲気で聴くライトな音楽ユーザーも、サウンド志向の濃い音楽ファンもが好んで聴きミリオンセールスを記録した。
夏の歌があまりに哀しく響く。
作品最後に収録されていた“さらばシベリア鉄道”が、今まで何故この曲がこの夏の作品の最後に収録されたのか違和感さえ持っていたのだが、今日は変にありがたみに近い気持ちにさせられた…。


大滝詠一さん、今まで素晴らしい音楽をありがとうございました。
天国で“A FOREVER VACATION”をお過ごしください。



そして、皆様におかれましては、どうそ良いお年をお迎え下さいませ!