「福寿」は渋谷笹塚の店が有名だが、中野区にも暖簾分けした「福寿」が存在する。
この日は本家の福寿。
ここは、とにかく昔ながらのシンプルな醤油ラーメンで、全体的にノスタルジィ感が満載なのだ。
もう、店構えからして違う。

いい感じです!
古いお店なので、正直綺麗ではないし、今時の快適な店内でもない。
でも、幼少の頃行ったラーメン屋さんなんてどこもそうだった。
私個人としては、この佇まいが好き。
で、ラーメンを注文。
こちらのお店は、基本は「ラーメン」と「ワンタン」の2種のみ。
この2種をバリエーションで増やしたものしかない。
ギョーザとかチャーハンとかライスとか無い。
ビールもジュースも無い。
潔い!
愛想のない(失礼!でもそれは実直にラーメン作りに専念することしかしない職人気質かも知れない)店主が、これまた昔から使用しているであろう大鍋で茹でた麺を平たい大きな網(?)で湯きりし、スープと麺とちょっとした薬味で出来上がり。

お値段、500円也!
スープの色も濃いので見た目はしょっぱそうに見えるが、さっぱりした、でも程よい塩気で、やはり昔食べたラーメンの名残りを感じさせてくれる。
麺は、最近見かけない縮れ麺。
個人的には縮れ麺好きなんです。
量はパッと見は多く見えないが、意外と食べた後は最初のイメージよりは食べた感がある。
多分、ここのラーメンは「大人のラーメン」、あるいは「昭和のラーメン」と言えるものではないだろうか?
若い人や、昨今流行のラーメン支持派には、あまり受けないかもしれないが、私から言うと福寿のラーメンを美味しいと思えることは得してると言えると思う。
やっぱり、ここのラーメンたまに食べたくなります。