3月10日は父の命日。
他界して14年が経過した。
あの日は3/9の夜にエアロスミスのライヴを東京ドームで見終えて、父が入院している病室へ行った。
もう、死期が近いのは家族みな判っていた。
付き添いを家族で順番に行なっていた。
深夜に家族と交代の時が来て帰宅し、入浴した直後に父の死を知らせる電話が鳴った。
オヤジは不器用ながらも地道な努力をしてきたと思う。
と、ここまでならとても普通に良い人物だが、酒と競馬が大好き。
このおかげで家族は苦い思いを何度も経験した。
ある時から、父とは口もろくに利かなくなった。
今思えば反抗期だ。
でも、親戚の間ではどうも私と父の関係がかなり悪いということになっていた。
当然そんなことは当の本人である私は知らなかった。(苦笑)
今でも父に対して「好き」も「嫌い」もない感覚だ。
むしろやんちゃな子を持った親が「でも、なんか可愛い」と思うのに似た感覚かなと思う。
感謝の気持ちもある。
オヤジの仕事を継がない道を選び、それでいて今の体たらくな自分からすると、俺の負けという気持ちもある。
きっと父は好きなことをやって生ききったほうだと思う。(自身ではそう思っていないかも知れないが)
14年前の父が死んだ早朝も、今日と同じくらいに底冷えのする寒い日だった。