新年のご挨拶~「元気ですか!!」観戦記 | 新・迷って、悩んで、でも笑ったりもして…。

新・迷って、悩んで、でも笑ったりもして…。

不惑の40代などと言うものの、40代になってから「踏んだり蹴ったり」、「弱り目に祟り目」な日々…。
あれから幾年過ぎ、日々の一喜一憂を好き勝手にほざいてる次第です。

迎春。
新春のご挨拶を申し上げます。
2012年が、皆様にご多幸な年となることを願っております。
本年も宜しくお願いいたします。

上記が今年の年賀状等に使った挨拶文。
やはり「あけましておめでとう」や「HAPPY NEW YEAR」が使えなかった。
今日も元旦早々から東京は震度4の地震に見舞われるし…。
でも、「元気」でいましょう!



と言う事で…多少、強引さも感じるが(笑)、昨日さいたまスーパーアリーナで行なわれた格闘技・プロレスイベント「元気ですか!!大晦日!!2011」の観戦記。
昨日12月31日のAM0:35、私の携帯にメールが届いた。
上記の「元気ですか!!~」の招待券があるので、一緒に行こうという知人のお誘いメール。
急だったが、すぐさま「行く」と返信。
本当は、行きたくてチケットを買おうか悩んだのだが、どうやらBS11で放送しそうなので、今回は自粛しようと決めたばかりだった。
とにかく「これは見てもいいな!」というマッチメイクが多く、とても気になっていた。
●メインイベント【DREAMヘビー級ワンマッチ】
 エメリヤーエンコ・ヒョードルvs石井 慧
●【DREAMライト級タイトルマッチ】
 [王者] 青木 真也vs[挑戦者] 北岡 悟
●【DREAMフェザー級タイトルマッチ】
 [王者] 高谷 裕之vs[挑戦者] リオン 武
●【IGF × DREAM対抗戦】
 澤田 敦士&鈴川 真一vs桜庭 和志&柴田 勝頼
●ピーター・アーツ藤田 和之
●ジェロム・レ・バンナvsティム・シルビア
●【DREAMバンタム級世界トーナメント決勝戦】
●長島☆自演乙☆雄一郎vs菊野 克紀
●ジョシュ・バーネットvs鈴木 秀樹
●【女子総合ルール52kg契約ワンマッチ】
 藤井 惠vsカルラ・ベニテス
●川尻 達也vs宮田 和幸
●桜井“マッハ”速人vs長南 亮
●久保 優太vsニルス・ヴィーランド
●野杁 正明vs園田 顕悟
●【DREAMバンタム級世界トーナメント準決勝】
 ビビアーノ・フェルナンデスvsホドルフォ・マルケス・ディニス
●【DREAMバンタム級世界トーナメント準決勝】
 今成 正和vsアントニオ・バヌエロス
●【DREAMバンタム級世界トーナメントリザーブマッチ】
 所 英男vsユサップ・サーデュラエフ

どうです?格闘技好きな人なら、ちょっとは気になるカードが多いと思いますし、現実的に成し得るマッチメイクの最善と言ってもいいでしょう。
今回は総合格闘技の「DREAM」と、アントニオ猪木プロデュース団体「IGF」とのコラボ大会により、これだけのマッチメイクとなった。

さいたまスーパーアリーナに着くと誘ってくれた知人のそのまた知人が招待券を持っているとのことで、その方からチケットをいただき場内に入場。
500レベル(つまり5階席)からの観戦なので、場内を見ると下の画像の通り。
新・迷って、悩んで、でも笑ったりもして…。-「元気ですか」場内
大晦日で、試合開始が15時ということもあり、開始になってもまだ空席が目立っていた。
第1試合から、所英男のリザーブマッチである。
ビールやスナックを知人が買ってきてくれて、飲み食いできる環境づくりをしていたら試合開始。
カメラを出そうとカバンの中に手を入れていたら、なんと!試合終了!!
え?!
ゴングが鳴って1分もしないうちに、ユサップ・サーデュラエフのバックドロップというかサイドドロップというかそんな投げ技に所選手が失神。
乗っけからスゴイKO試合である。
しかしだ、その後、マットに伸びた所選手が全く動けない、セコンド、ドクター、等の関係者がリングに駆け上がり所を囲む。
$新・迷って、悩んで、でも笑ったりもして…。-所がヤバイ1
結局、その後もどうにもならずリングに担架が運びこまれる。
いやいや、心配である。
新・迷って、悩んで、でも笑ったりもして…。-所がヤバイ2
上の画像でもわかるように幸い意識はあるようだが、変な話、三沢光晴もあの試合でしばらくは意識があって会話もしていたが、その後意識が無くなり亡くなったのだから、こわい話である。
第1試合から、場内は何とも言えない空気になる。

第2試合と第3試合は、今回「DREAM」が新設したバンタム級王座のトーナメント準決勝戦が2試合続く。
それぞれの試合の勝者同士が、後ほど決勝戦で戦い初代バンタム級王者が決まる。
ちなみに、ここでの勝ち上がりは、アントニオ・バヌエロスとビビアーノ・フェルナンデスとなった。
そして第4試合、第5試合はK-1甲子園で活躍した若い選手たちによるキックボクシングの試合となる。
第4試合の野杁正明vs園田顕悟は野杁選手の勝ち。
第5試合の久保優太vsニルス・ヴィーランドは久保選手の勝ち。
久保選手の試合後のマイク挨拶が謙虚な姿勢が前面に出ていて、爽やかな風が吹いたような空気感になる。
ここで1回目の休憩。
その場内アナウンスで「ここで40分の休憩です。」にみな「40分ーー??」とさすがに声を出して驚いた。
おいおい頼むよ。
生中継しているスカパーとの都合らしいが、だったらダークマッチでも何試合か目の前でやっててくれりゃいいのに…。

40分が経ちました。
第2部がスタート。
ここの4試合はネームのある選手が出てくるので、画像も入れつつざっと紹介します。
第6試合は、桜井“マッハ”速人vs長南亮。
新・迷って、悩んで、でも笑ったりもして…。-長南(左)対マッハ(右)
桜井“マッハ”速人の判定勝ちでかつてのリベンジを果たす。

第7試合は、川尻達也vs宮田和幸。
新・迷って、悩んで、でも笑ったりもして…。-宮田(左)対川尻(右)
2ラウンドに肩を極めて川尻選手が勝ち。

第8試合は女子総合ルール戦で、エース藤井惠vsカルラ・ベニテス。
カルラ選手は南米の血の選手と言う事もあってか、入場時にノリノリででも緩いダンスで登場。
立ち止まって踊っていて、やっと前進んだかと思うとバックステップでまた下がって踊る。
で、しばらく踊ると前進、でもまた後退、踊る→前身→後退、この連続でリングが遠い。(笑)
って言うか、踊り疲れするぞ!(苦笑)
一方の藤井選手は、ジョシュ・バーネットをセコンドに従え余裕の登場。
(あれ?次の試合ってジョシュの試合なのに…。)
新・迷って、悩んで、でも笑ったりもして…。-藤井(左)対K.ベニテス(右)
1分ほどで腕ひしぎ逆十字固めで、藤井の圧勝!
もう藤井の冷静さで展開、技術、など頭の中で組み立てていたことがその通りに出来た試合だったのでは?
ここまでで最も「見事!」と頷ける試合でした。
サッカーのなでしこと言い、日本はスポーツも女性の時代です!
女性が今後の日本を作っていくのでは(多少、大げさ)とさえ思えました。(笑)

第9試合は、藤井選手のセコンドをほんのさっきまで務めていたジョシュ・バーネット対鈴木秀樹戦。
これはプロレスの試合。
鈴木秀樹は「UWFスネークピット」所属の選手。
新・迷って、悩んで、でも笑ったりもして…。-ジョシュ(右)対鈴木(左)
これはもう余裕でジョシュの勝ち。
ここで第2部終了ということで再び休憩。
今度は15分でした。


第3部のスタートは、IGF恒例の「猪木劇場」と称される猪木のパフォーマンスとおしゃべりのコーナー。(笑)
前の大会では、似てると言われたブータン国王の真似をした登場した。
今回は・・・、
新・迷って、悩んで、でも笑ったりもして…。-イノキ・キリスト
十字架に貼り付けられてます。
イノキ・キリストというところでしょうか?
大晦日だってのに…。(笑)
その後、勝手に(?)十字架から離れて歩き、リングイン。
そして、やおらリング上に用意されていた大きな筆を持つと、「幸」という字の書初めならぬ書納め。
新・迷って、悩んで、でも笑ったりもして…。-幸
そして、挨拶や駄洒落な話をしていると、いきなり音楽が鳴り出す。
すると花道から、タイガー・ジェット・シンとその息子だろうか?先日亡くなった上田馬之助の遺影とサーベルと竹刀を持って登場。
新・迷って、悩んで、でも笑ったりもして…。-シン登場
ここで、猪木が「かかって来いコノヤロー」というファイティングポーズを取るや、場内はすかさず「イノキ!イノキ!」と大イノキ・コール!
今日一番ヒートアップし場内が一体となった瞬間。(苦笑)
シンは今日は戦いに来たのではないといった手振りをするが、息子(多分)が上田馬之助の代名詞とも言える竹刀で猪木の頭に一発お見舞いする。
いい音がした。
すると、シンが息子を押さえ、猪木に謝り、その場を収拾し、上田馬之助の供養とでも言うべきセレモニーが終了。
マジで猪木の頭に当たったみたいで、セットした髪が寝起きのようになってしまい、「久しぶりに(竹刀で)殴られると痛いね。」と本音が漏れる。
そして、恒例の「1、2、3、ダァーーーーッ!」。

そして、これからの試合の出場選手の紹介で、各選手が入場ゲートステージや花道に登場。
すると、セミの青木真也と北岡悟が登場以来ずっとメンチの切り合いしとるがな!(笑)
新・迷って、悩んで、でも笑ったりもして…。-ずっとメンチ

第10試合は、長島☆自演乙☆雄一郎vs菊野 克紀。
長島と言えばオタクでキモイ感じのコスプレ・ファイター・キャラが確立しているが、この日もアキバ系コスプレ・ダンサーがまず登場し、長島の入場を待つ。
そこへ随分と手の込んだロボットのコスプレが出現。
新・迷って、悩んで、でも笑ったりもして…。-自演乙登場?
「おー、手の込んだもので」と思ったら、このロボットの後ろからセーラー服(?)で登場しました。
新・迷って、悩んで、でも笑ったりもして…。-ホンモノ自演乙登場
対する菊野は三日月蹴りという技を持する柔道~空手出身の武道家的なファイターで、対照的な選手のマッチメイクだ。
新・迷って、悩んで、でも笑ったりもして…。-自演乙(左)対菊野(右)
試合早々、菊野のパンチがいい感じで当たり、長島“自演乙”は苦戦し、遂にはダウン。
立ち上がるも、足に来ていて、「こりゃもうダメだな」と思っていたら、意外に頑張っていて今度は長島のカウンターで菊野がダウン!
いやいや、長島は打たれ強くて、回復力が早い。
1ラウンドが終了し、注目の2ラウンド。
今度は、菊野がグラウンドへ持ち込もうとする展開になるも、それを避ける長島。
しかし、遂にはグラウンドを取った菊野がバックから長島を押さえつけ、横顔に右パンチを打ち込み続けると、もう長島も動けずにレフェリー・ストップで菊野が勝利。
長島は試合に負けて勝負に勝ったというパターン。

第11試合は、先に行なわれたバンタム級選手の決勝戦。
新・迷って、悩んで、でも笑ったりもして…。-ビビアーノ(左)対アントニオ(右)
ビビアーノ・フェルナンデスとアントニオ・バヌエロスの決勝は、両者ともアグレシッブな打撃の中、ビビアーノがパウンドを取り一気に叩き込み、レフェリー・ストップとなり、ビビアーノ・フェルナンデスがDREAMバンタム級チャンピオンとなった。

第12試合は、ジェロム・レ・バンナvsティム・シルビア戦。
当初はバンナの相手はミノワマンの予定だったようだ。
ティム・シルビアは元UFC王者。
新・迷って、悩んで、でも笑ったりもして…。-バンナ(左)対T.シルビア(右)
3分程度でレフェリー・ストップでバンナの勝利。
この試合の途中、チケットをいただいた知人の知人から、もっといい席に空きが出来たから移ってきませんか?と連絡が。
おお!さらにラッキーということでここで移動。

第13試合は、ピーター・アーツvs藤田和之。
新・迷って、悩んで、でも笑ったりもして…。-アーツ(右)対藤田(左)
藤田が片海老固めでアーツからギブアップを取る!

第14試合は、元プロレスのリング出身の桜庭和之&柴田勝頼のタッグチームと、IGFが最も力を入れて育てている鈴川真一&澤田敦士組との4人タッグマッチ。
桜庭・柴田組の入場で、桜庭のテーマ曲で出るかと思ったら、いきなりヘビーなギターのリフが流れる。
あれ?これはブラック・サバスの「アイアンマン」だ。
ロードウォーリアーズの入場曲だった、と思ったその瞬間!
新・迷って、悩んで、でも笑ったりもして…。-桜庭(右)・柴田(左)入場
やられた!
…ロード・ウォーリーズのコスプレで登場して来た!(笑)
リング内では、桜庭・柴田組が余裕しゃくしゃくでむしろ鈴川・澤田組を小バカにしている。
先発は柴田と鈴川。
お互いに手、足の打撃合戦から始まった。
新・迷って、悩んで、でも笑ったりもして…。-柴田(左)対鈴川(右)
新・迷って、悩んで、でも笑ったりもして…。-桜庭(上)対澤田(下)
もう、プロレスの入り乱れた感じで、いいっすね。
そうそうプロレスはこういうのが無いとね!(笑)
最後は桜庭が澤田からレフェリーストップを取って終了。
試合後もまだまだやりあう各人。
そうそう、そうそう、これもプロレス。(笑×2)
ここで3度目の休憩。

もう結構な時間で、22時だ。
あれ?ひょっとしてカウントダウン??
てっきり大晦日のうちに終わると思っていたのだが…。
そして残り3試合。
第15試合はDREAMフェザー級タイトルマッチ。
王者高谷裕之vs挑戦者リオン武
チャンピオン高谷に、修斗の獅子と呼ばれ、今年は宇野薫にも勝利したリオンがどう戦いを仕掛けるか?
煽りの映像でも、「ボクがチャンピオンになった方が面白く出来ます。」とか「格闘技好きが見て楽しむ試合でなく、格闘技を初めて見た人が面白いと言う試合をやってますから」など強気だ。
新・迷って、悩んで、でも笑ったりもして…。-高谷(右)対リオン(左)
ところが。。。
リオンが高谷の攻撃から逃げ回るばかり…。
もう見ていてイライラするばかりだ。
どうも他の観客も同様だったようで、「リオン逃げるな!」、「リオン働け!」といった声がかかる。
次第にブーイングの嵐。
レフェリーからも消極的試合ということでイエローカードが出る。
5分5ラウンド制なので、見てるこちらは辛いよ~。
もちろん3-0の判定で高谷の勝利。
声をかけてくれた知人はさすがに帰宅しないとまずいのでここで会場を後にしないとならなくなった…。

そしてセミ・ファイナル。
第16試合はDREAMライト級タイトルマッチ。
王者青木真也vs挑戦者北岡悟戦。
これが楽しみな試合!!
DREAMで関節極め、締め技で圧倒的強さを持つものの、かつて「DREAM」対「戦極」対抗戦で戦極王者の廣田瑞人の腕を故意に折り、その後もリングの上で罵倒するという行為で、一躍「無礼者」のレッテルが貼られた。
一方の北岡悟はその「戦極」の初代ライト級王者で、当時「PRIDE武士道」のエース五味隆典を無礼に挑発し、彼もまた「無礼者」のイメージを持つ。
その2人がガチでやったらどうなる?!
ただ、会場でパンフを読んで知ったのだが、二人は親友のような間柄のよう。
この辺りがどうでるか?と言うのもある。
先ほどの選手紹介ではメンチの切り合いだった両者が遂にリングに登場。
新・迷って、悩んで、でも笑ったりもして…。-青木(右)対北岡(左)
上の画像でも北岡はメンチ切ってます。
すぐに殴り合い、蹴り合いを始めるが、やはりグラウンドへ。
私の席からはよく見えないのでモニターを写すと、
新・迷って、悩んで、でも笑ったりもして…。-青木対北岡1
こんな感じ。
その後も蹴り合い、テイクダウンの取り合いの展開だが、青木の締め技、顔への打撃で優勢になる。
新・迷って、悩んで、でも笑ったりもして…。-青木対北岡2
この攻防もモニターで見ると、
新・迷って、悩んで、でも笑ったりもして…。-青木対北岡3
いや、マジで凄い!
これは先のだるい5分5Rと違い、見ごたえのある5分5ラウンドを終え、青木選手の3-0判定勝利!

遂にファイナルマッチ!
エメリヤーエンコ・ヒョードルvs石井慧戦。
「PRIDE」全盛期にヒョードルの試合を何度か生で観たが強すぎた!
今は海外の格闘大会「Strikeforce」で連敗が続いていた。
一方の石井慧。
誰が言ったか「石井(慧)と秋山(成勲)に名勝負無し」。(あ、俺か…<苦笑>)
しかしながら人類最強のヒョードルと、日本人ヘビー級では?と言うとやはり石井選手は注目の一戦にはなる。
試合は、もうヒョードルのプレッシャーがものを言った。
新・迷って、悩んで、でも笑ったりもして…。-ヒョードル(右)対石井(左)
常にヒョードルが前ににじり寄り、石井がそれを避ける展開の中、ヒョードルの右ストレートが入ると、怯んだ石井にヒョードルはすぐさま右ストレートを打ち下ろす。
石井を倒すや、石井はもうダウンか戦意喪失となりノックアウト裁定を取り、試合終了。

ここで23時59分!
え?出来すぎじゃない?!
すかさず猪木がリングに上げられ、カウントダウンの「1、2、3、ダァーッ!」が行なわれた。
新・迷って、悩んで、でも笑ったりもして…。-カウントダウン、ダァー!
上の画像の下にはまだリングで倒れたままの石井がいるし。(苦笑)
よく考えたら、アントニオ猪木とダァーッ!で年越ししたの生まれて初めてだ!!
試合の詳細はこちらをご覧下さい。



改めて、本年もよろしくお願い申し上げます。