昨日、「ウッドストックがやってくる!」という映画の試写を観た。
場所は、九段会館。
都内でも古い会館だと思うが、外観も場内も古(いにしえ)の趣があり好きなホールだ。
映画の内容は、1969年に伝説の出来事となった野外ロックフェスティバル「ウッドストック」が開催されるまでを描いている。
面白いのは、ひょんなことがきっかけであの場所になったということ。
映画もまさに、何故あの場所になったか、という所からスタートする。
この映画の主人公エリオットは、実家が経営難のクソおんぼろモーテルの息子。
気力を失った父、ごうつくで守銭奴な母、自身も絵を描いたり他の仕事もしているが、このモーテルがあと2ヶ月で破産するというタイミングであった。
またエリオットは人数の少ない町の、商工会議長でもあり町おこしのアイデアを会員に提示するものの、6人程度のメンバーで2人は暇つぶしに来ているような老婆、といった会議では彼の気持ちは伝わらない。
そんな時に、近くの町が大きなロックフェス(=ウッドストック)の開催が急遽中止となったニュースを知る。
理由はヒッピーを受け入れることは出来ないという地元の反対意見が大きくなったこと。
フェス開催までもう1ヶ月という時期である。
エリオットとしては、とにかく自宅モーテルの存続と町おこしのことだけを考えて、このフェスを誘致する。
このことで、エリオット、家族、町が急激に一変。
その変わり様や、それぞれの人間模様の描き方が巧くできてる。
出演者は正直無名俳優ばかり、しかし全員演技がいい!
個人的には、エリオットの母親役の老母の女優さんが最高!!
他にも、面白く思ったところも多い。
例えば、、、
会場へ続く渋滞道路を描くカメラの長回しのシーンがあるが、そこに出てくる車と人の量は凄い!
とにかくエキストラの量は有り得ないくらい多い。
ライブシーンは一切使わないが、映画を観終えた後、演奏シーンを見たような錯覚さえするのだ。
何より、50万人も集まった「愛と平和」の大きな象徴と対比して、主人公の家族の小さな「愛と平和」を描き出すあたりにホロッと来ました。
この映画は音楽映画ではない。
あくまで、「ウッドストック」が出来るまでのヒューマンドラマである。
押し売りでない感動・笑いが詰まった、いい映画だった!
俗なところでは、男女の全裸が無修正だったり、ゲイ要素が盛り込まれたりもありますが…。
でも基本的にちょっと元気を貰える作品。
よければ観てください。
「ウッドストックがやってくる! 」1月15日よりロードショーです。
その後、九段下で一緒に行った知人と食事。
九段下は食べるところが少なく、武道館などでライブやスポーツを見終えて、夜はちょっと不便なのだが、気になっていた和食ダイニングの店に入店。
寒かったので日本酒をぬる燗で。
そこは日本酒の酒類が大変多いし、つまみも美味。
ついつい調子に乗って飲み食いしていたら、急に大下痢に。。。
食べ物が悪かったのでなく私の体調の問題。
せっかくいい時間を過ごせていたのに、最後に…あ~…。