昨日テレビで作家の村上龍氏が進行をつとめる経済テレビ番組にて、「マクドナルド」、「王将」、「ABCマート」、「ユニクロ」、「ニトリ」など、いわゆる今現在「勝ち組企業」と言われている社長とその会社の新人教育の模様を放送していた。
各社とも、独自のこだわりがあり興味深く見ていた。
マクドナルドはニンテンドーDSに独自のソフトを作成し、店内で行なうことを事前に楽しく覚える方法を用いていたり、ニトリはテストと追試漬けにして社員を鍛えるし、ABCマートは入社数年以内の者を新人にマンツーマンで付けて、教える側も記憶が新鮮なうちにOJTを一緒に行なう、等々、どれも一理あるものばかり。
昨日の番組ではないが、数日前に「王将」の新入社員研修の模様も見たがこちらは徹底的な体育会系だった。
その中で「ユニクロ」の社長は、「もう会社員はいらない時代になり、これから個人経営者を育てるつもりで社員を育てないと企業と言えども生きていけなくなった」的なことを言っていた。
大手企業が潰していった個人商店。
しかし大手企業がその個人商店を経営できる能力を持つ人物を求めているというのは皮肉にも映る。
ただ確かにこれからは個人でどれだけの力を持っているかが、どんな時代が来ても生きていけるとは私も思う。
(私自身はこれこそが不得手なので、肝が潰れる思いだが…。)
最後に番組ホストの村上龍氏が閉めた言葉が「成功ではなくサバイバル」だった。
個人も企業も、昔のように成功を目指す時代は終わり、サバイバル=生き残ったらそれが「成功」と言える時代に入ったのだろう。
無傷で生き残るなんて大概ありえない。
色々な傷をこれからの時代は負うだろう。
それでも生き残ってたら…それを「成功」という。
そんな時代に人の「優しさ」、「思いやり」は、どういう位置付け・価値とされるのだろうか?