本日、ジャクソン・ブラウンのコンサートに行ってきた。
前回の来日も行ったが、前回はたった一人での弾き語りだったが、今回はバンドでの公演となる。
同じジャクソン好きの友人が元々ジャクソン・ブラウンがいたレコード会社にいた関係で良い席を取ってくれた。(ちなみに前回もその友人がチケットを取ってくれて一緒に行ったんだった。)
会場の東京厚生年金会館の1Fロビーで待ち合わせて、席に着くと前から数えて何番目のセンター・ブロックと言うベスト・ポジション!
すると、偶然と言うのは恐ろしいもので、私の左隣に以前仕事をしたことのある人物が彼女を連れて座った!
いやー、10年ぶりくらいの再会だろうか…?!
「今、何してるの?」と尋ねれば、ジャクソンのいたレコード会社でプロデューサーだという!?
とってもびっくりしていると、その二人の先に座ったのが今の会社の先輩!!
いやいや、ジャクソン・ブラウンのライヴにその人も行くとは聞いていたが同じ列にこれほどの知人が並ぶなんて信じられない!!(笑)
ジャクソン・ブラウンと言えば、御年60歳の大大ベテランのシンガー・ソング・ライターであり、アメリカのビッグ・ネーム・ミュージシャンであるが、会場も2000人ほどの厚生年金会館でチケットも¥8,500と良心的。
呼び屋の老舗であるU音楽事務所は、ここんとこべテランのアーティストを2組呼んでカップリングのライヴをやるのだが、当然5ケタの以上のチケット代金設定の商売が続いて、とても行く気にならなかったが、ジャクソン・ブラウンの本公演はとても良心的だった。(でも、それまで呼んでいた会社だったらもうちょっとでも安かったのかな??)
ライヴはとてもいい雰囲気。
本人やサポート・バンドの演奏力やテンションもさることながら、お客さんのノリが最高!!!!!
大の大人たちばっかりなのだが、各々の心に青春期の思いが沸々と湧き上がってるようで、ちょっとばかり浮かれ気味な、その按配がいいんですよ!!
でもって、この方、珍しく見た目や声質も昔とそれほど極端な違いの無い稀有なアーティストだ。(とは言え、今回は白髪の髭をたっぷり蓄えていたので、これまでで一番変わった見た目にもかかわらずだ。)
また、メロディー・ラインに何とも言えず、「胸にキュン」というか「鼻にツーン」と来るというのか甘酸っぱいような、独特の感覚がたまらない!でも、押し付けがましいわけではなく、重さと軽さのバランスの上に成り立っているののもまたたまらない
似たような甘酸っぱい胸に来るメロディ・メーカーで、見た目も昔と変わらないアーティストに、ブライアン・アダムスがいる。(個人的にそう思う。)
どちらも、爽やかというか、いい意味の軽快さがあるところが飽きずに聴ける。
その本人の軽やかなヴォーカルと2人の黒人女性コーラスを配して、ジャクソンには出来ないソウルフル&エモーショナルな歌声を上手く合わせることによって、彼のメッセージ性の高い楽曲は英語がわからない私にもグッと来るものがあり感動できるものだったのが今回の特筆点か。
やっぱ、「また行きたい」と思わせるステージって大事だよな~。
特に、こんな厳しい市況と選択肢の多すぎる情報過多時代には…。
でも、そんな時代でも「チケット買って行こう」と思わせる人こそ、「本物」のアーティストと言えるのであろう。