クリスマス覚書。 | 相方は南蛮人

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スペイン人パートナーと年子姉妹とのカオスな日々@フランス

ようやく、今年のクリスマスが終わった。

(実質スペイン的には1月6日までクリスマスは続くので我が家も行事的にはまだあるのだけれど、既にフランス戻ってきたこともあって個人的にはやりきった感でいっぱい。)

 

結局25日は義母も含めた義家族が我らのairbにやってきた。

 

あれからお開きになった後も義弟にこっぴどく義母は叱られたそうで、翌25日に我が家で会った時は義母のパートナーからも”昨日は彼女が失礼な態度を取って申し訳なかった”と謝罪された。

本人から直接謝罪がないなら意味ないんだけれど、という心の内はとりあえず置いて置き、昨日の事などさっぱり忘れてしまったかの様な態度の義母に付き合い私も何事もなかった様に接した。

 

スペインで過ごすクリスマス、というとどういうクリスマスを思い浮かべるのが一般的なのだろうか。

グルメに名高いスペイン、クリスマスとなるとメルカド(フランスでいうところのマルシェ、日本でいうなら市場)は築地かここはといわんばかりに美味しそうな魚介類、そしてそれに負けない位美味しいであろう肉類が店先に並んでいる。

がしかし、現実はそんなキラキラしたものとは程遠い。

週末ランチとさほど代わり映えしないメニューを偏食な義家族に囲まれて食べている。

酒癖の悪い義母からは何かにつけて私は絡まれる様になり、更に我が家を筆頭にようやく義家族全員に各々固定のパートナーができた事でクリスマスでさえなかなか皆で食卓を囲む事が少々複雑になり毎度誰かが愚痴を言っている。

隣の芝生は青く見える様に、私もないものねだりをしているだけなのかもしれない。

冷静になって考えてみれば、子供達にとっては私達両親以外にもかわいがってくれる”大家族”と交流できて、そして普段夫としか話す機会のないスペイン語を鍛えるとてもいい機会である。
ありがたい事に義家族含め義親族皆子供達をとてもかわいがってくれて義叔母(プロの洋裁士)などは子供達の為に子供達がリクエストしたドレスを作ってくれ、更に手作りの絵本まで作成してくれていた。
 
子供達各々のリクエストのドレス達。
絶叫して喜んでいたのは言うまでもない。
 

サプライズの手作り絵本。

義叔母が構成担当、義従姉妹作画担当。

 

プレゼントとしてこれほど素晴らしいものがあるだろうか。

クリスマス産業とおもちゃ屋の策略にまんまとひっかかったプレゼント(子供達の意思を思いっきり無視した義母のエゴで成り立つプレゼントである事は言うまでも無い)を贈られるのとは比べられない程の価値があるのは間違いない。

義きょうだい達も自身の子供の様にかわいがってくれるので(実際に子供を育てた事がないので少々危なっかしいところはあるけれど)多々彼らについて愚痴る事もあるけれど、とてもありがたいなと心底感謝している。

 

日本に住んでいた頃は3週間近くクリスマスはマドリードに滞在していたが子供が生まれ、フランスに引越し子供達や私の大学の都合で3週間から2週間、10日と徐々に滞在期間短縮。

10日間滞在とはいえ、クリスマス時期の帰省など家族の集まりもあり毎日バタバタである。

夫も会いたい友人達ともコロナという現状もあり今回は一切約束せず家族との集まりに留めたにも関わらず全然足りなかったらしい。

(今年は特に親族の不幸が続いたのでいろいろ奔走していたというのもあるのかもしれない)

私といえば、マドリードはもう毎年クリスマス時期に来ている場所で特段もの珍しい事も無くなり、かつ義家族との集まりとなれば義母が必ずいるわけで、大抵食事の場となるのでアルコールに飲まれた義母に何かと絡まれ面倒だし、義母宅滞在ではないもののairb滞在、自宅でないので如何せん落ち着かない。

ということもあり来年からはクリスマスの家族の集まりは私は遠慮させてもらおうと思っている。

我が家で食事会とかどこかレストランでならいいけれど、義家族の誰かの家で開催の食事会なんてもうこりごりである。

さて、この記事が投稿される頃には私は大晦日のマルシェに乗り込んでいるはず。

牡蠣に海老に蟹に、、マドリードで食べ損ねた魚介を年末特番観ながら自宅で堪能するのだ!

(美味しいものは自宅でのんびり、これに限る。自身の料理の腕も上がり一石二鳥。)