カラーパープル | きままにっき

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3連休の最終日に映画を観ました。

『カラーパープル』

スピルバーグ監督作からブロードウェイでミュージカル化され、ミュージカルが映画化された作品。


観てから5日ほど経ちますが、どう言葉に残そうかとぼんやり心の片隅に残り続けて今日まで過ぎてしまいました。


主人公セリーはありとあらゆる差別に虐げられてられている少女。登場シーンから妊婦で父との間の2人目の子を宿している…もう、この状況だけで脳が痺れるような感覚に打ちのめされます。

でも小さい頃から殴られ、徹底的に権利を奪われ続け従うしかない。


妹ネティと過ごすひとときに「きっとステキなことが起こる」と希望輝く一瞬があっても、すぐに他人に引き裂かれる。


彼女の運命を変える力を与えてくれる2人の女性。

夫の連れ子の嫁ソフィア。
この時代ではあり得ない、男性と対等な関係を求める女性。はっきりした物言いで圧倒されます。
その言動が辛い事態を引き起こしますが、やはり彼女の精神は他人によって奪われることはないキラキラ

もう1人は地元の成功者。
歌手のシュグ。
自立して生きる彼女は男女共に憧れの存在。
シュグがセリーに見せてくれた景色がセリーの背中を押してくれる。

求め続けた神父の父と歌うシーンがすてきでした音符


そしてセリーは自分の力で生きていくパワーを手に入れる炎

自分を愛する。自分を信じる。
人は強くなると他者を思いやり赦すことができる。

1人の女性の40年間の人生を力強い歌で前へ進んでいくので救いがありました。
これは遠い昔のお話ではなく、今もあらゆる差別や自分では変えることのできない状況に苦しめられている人がいる。
近くに生きる希望になるネティや、シュグのような人がいなかったらとても乗り越えられない…

色々な気持ちになってなかなか整理がつかない作品でしたが観てよかった!