フランス・パリ。
タクシー運転手のシャルルは、免停寸前の中家族を養うため
仕事をしていた。
ある日一人の婦人をパリの反対側まで送る割のいい仕事が舞い込んでくる。
婦人の名前はマドレーヌ。92歳の彼女は1944年にあった出来事を
彼に話始める。
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いい意味で派手さのない作品なので、
休日でもそれほど入ってないだろうと思ったら、
ほぼ満席だったのには驚きました。
パリを舞台にした、中年タクシー運転手と老婦人の物語。
タクシーという逃げ場のないシチュエーションの中、
初めは空気のかみ合わなかった2人の関係が徐々にほぐれていくのは、
”最強の2人”や”グリーンブック”に通ずる王道の展開なんですが、
そこに織り込まれるマドレーヌの過去が、
予告で想像したよりシリアスだったのでオッとなったんですが、
むしろこの問題提起にこの作品ならではの色を感じました。
「怒ると一つ年を取り、笑うと一つ若くなる」
っていうのはいい格言ですねえ。