1968年・アメリカ。
俳優ジュディ・ガーランドは、
幼少期にスターダムに昇った後、
薬物依存や撮影放棄などの為仕事がなく、
2人の子供を連れて、
小さなクラブを回り食いつなぐ生活をしていた。
そんな彼女に、歌手としてロンドン公演のオファーが来る。
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”オズの魔法使い”でドロシーを演じた、
ジュディ・ガーランドの最晩年の物語。
ジュディ役、レネー・ゼルウィガーの危なっかしく
クルクル変わる表情が、魅力的でした。
ボクも渥美清さんの”寅さん”並に
”ドロシー”のイメージが強い(というか、しかなかった)
ジュディ・ガーランド。
今ならパワハラ、チルハラといわれそうな、
あの夢の世界で生き残ることの厳しさや不条理は、
確かにトラウマになりそうです。
スポットライトと喝采を浴びることをやめられない、
演者としてのジュディ、
子供を守る母親としてのジュディ、
この2つの葛藤がすごく人間らしく感じて、
輝いて見えました。