ノルウェー。
開業医を営むトロンと娘のテルマは、
雪深い森に狩に来ていた。
一頭の鹿と出くわした2人。
だが銃口は鹿に向けられてはいなかった。
数年後、大学生となったテルマは、
両親とはなれ一人暮らしを始める。
ある日、
授業中鳥の群れが騒ぎ始めると同時に
彼女は痙攣を起こし倒れてしまう。
・
ラース・フォン・トリアーの甥っ子が監督っていうのと、
ポスターの絵面という情報だけで
不安を交じらせつつ観に行きましたが、
いい意味で裏切られました。
ジャンルでいうと、ホラーだったです。
子供の成長、親離れという観点から、
”キャリー”を思い浮かべながら観てましたが、
分からせるけど見せない見せ方が、
ハリウッド映画の直截的な描写より
緊張感あって怖かったです。
なんかずーっと背中に漏斗で水を注されてる
感じでした。
(見様によっては大友克洋さんのマンガ
みたいな感じでしたが)
血は争えないというか、
画がいちいちきれいできまってました。
平面構成的な構図や、画面の切り替わり方とか、
叔父さん譲りな気がしました。
テルマが、湖から上がってくるシーンとかは、
”メランコリア”のオマージュかなって思って観てました。