1940年5月・イギリス。
東欧諸国を抑えベルギー国境に軍を構える、
ドイツへの防衛不備に対し
内閣不信任が可決される。
退任するチェンバレン首相の後任を選び出す中、
野党が認めるのは1人しかいないという言葉に、
全員ある男の顔を思い浮かべる。
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英国首相ウィンストン・チャーチルの、
就任前からの約一ヶ月間を追ったドラマ。
あの時の決断一つで、
今の世界は全然違ってたと思うと、
他人事じゃなく見入ってしまいました。
本編で観ても
ゲイリー・オールドマンだとわかんないくらい、
見事なメークアップ。
でも、あの力強い演技じゃないと
物語の説得力なかったと思うから、
本編の議会演説と同じくらいの
大英断だったと思います。
(余談ですが、そのシーンで
IronMaidenの"Aces High"のMVを思い浮かべた人は、
ボクだけじゃないハズ。)
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妻のクレメンティーンとのやり取りが、
どうにも映画”ヒッチコック”での
アルフレッドとアルマに被ってしまいました。
気難しい男も奥さんの前では形無し、
な感じがよく似てます。
手の甲を向けたVサイン。
実話とはいえ、意図的に中指2本立てたような見せ方が、
挑発的で面白かったです。
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自分の国が自分の国じゃなくなるという、
怖さや悔しさというのは、
今働いてる会社が次の日、
別の会社に乗っ取られてしまうのと似ているんだろうか?
薄い想像力でそんなこと考えてました。
http://www.churchill-movie.jp/