2069年軍需メーカーハンカ・ロボティクス社は、
脳以外を機械に置き換えた、
義体と呼ばれる技術に成功する。
後に「少佐」と呼ばれるこの女性は、
アジアの都市にある対電脳テロを専門とする、
公安9課に配属となる。
ある日、ハンカの研究員が電脳内をハッキングされる事件が起き、
現場にクゼと名乗る犯人からのメッセージが残されていた。
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いわずもがなの、"攻殻機動隊"ハリウッド版。
士郎正宗氏の原作というより、
押井守監督のあの映像をとにかく
実写で再現したかったんだろうなっていう熱意は伝わったんですが、
ウォシャウスキー監督の時代と違って、
最近はもっと先を行く表現も沢山あるので、
その当時の画を完コピしなくてもいいんじゃないかって気がしました。
設定がアジアの一国ということではないんでしょうが、
色遣いや演出が垢抜けないというか、B級感がすごいあって、
そこに、ビートたけしさんの日本語がかぶってくると、
なんかアメリカ映画じゃないみたいでした。
ドライな押井版より設定の湿度が高かったせいか、
”攻殻”実写版というより、
エグ味の取れたロボコップを見たような幕後感でした。