世界中の廃墟を巡ったドキュメンタリー。
軍艦島をはじめ、ブルガリア共和党ホールや
ベルギー冷却塔など有名な廃墟も登場します。
アヴァンの後、
福島原発事故による非難区域の映像は、
現代の、人がいなくなった風景を象徴しているようでした。
ナレーションもBGMもテロップもなく、
三脚で固定された風景が次々と変っていくので
その場に放り出されたような気持ちになるのは、
下手な演出をされるよりも、よかったです。
ただ、だからこそ残念だったのは、
固定カメラと構図。
カメラが動かないので、
周りがどうなってるか見れないもどかしさと、
対称構図にこだわりすぎた画が
平板な印象で、
その場が効果的に見えてない気がしたし
だんだん飽きてくること。
お客さんに楽しんでもらうというより、
監督の自己満足って気がしました。
折角の映像だから、もうちょい立体的に見たかったです。