クラムボン @横浜ベイホール | Something Wonderfulな日には

 

 
 「clammbon 2016 mini album 会場限定販売ツアー」(長い・・・)
23本目。

何か吹っ切れたように饒舌だった
大ちゃんの影アナからのステージは
そのテンションとは逆に
” imagination ”から始まる
ミドルテンポ中心の落ち着いた印象で、
スタンディングよりも椅子に座って
ゆっくり聴くといいくらいでした。

ツアータイトル通り、"モメント ep"からの楽曲が中心でしたが、
それ以上に今ツアーの目的はこれなんじゃないかという
”クラムボン経営学”ともいえる
バンド運営にまつわる人やお金の話の
プレゼンテーション。
MItoさんも行ってた通り、バックドロップに、
パワーポイントでグラフを出してもいいくらいで、
メジャーとインディーズの販売形態の違いによる
プロモーション方法や、ミュージシャンへのアガリの差、
といった生っぽい話から
利益の分配の中で中間マージンを減らし
バンドへの投資と楽曲/商品のクオリティアップにつなげて行き
お客さんに還元したいという宣言は、
今の音楽業界の中で、レーベルではなく、
バンドが生き残るためのビジネスケースの提案でした。

だからこその郁子さんのいう「直売」で
会場や、レコードショップにとらわれない委託販売という
スタイルは、音楽が大きい会社のものではなく
個人が個人に手渡していく、自主制作版のような
ある意味原点に返ったんじゃないかという気がしました。
ビジネスという見方だと、
大手レーベルに頼らず、
情報の拡散が昔より桁違いに出来るようになった点が
大きいのかもしれませんが。

Video Clipperを使った、曲限定のライブ撮影というのも
お客さんの記念にもなるし、
バンドのMVやプロモーションの素材になるので
いいなあと思いました。