"Snow Piercer" movixさいたま | Something Wonderfulな日には


”ELYSIUM”以来久しぶりに見たSF(?)
面白かったです。

「この列車が世界」
「世界はこの列車のようなもの」
雪に覆われた地球を、
ウィルフォードの夢が走り続ける。

地球温暖化云々という前フリは現実的な設定だけど、
そういう見方してはいけないとすぐに切り替えました。
もっと荒唐無稽。
むしろ風刺の効いたおとぎ話、
テリーギリアムの世界に近いと思いました。

(軽~くネタバレ注意)
貧民層の住む列車の最後尾から、
富裕層の住む先頭の車両目指して戦っていく。
”ELYSIUM”に通じるテーマですが、
なんか絵面が大昔のアクションゲームのようなことになってて、
話の展開も、芝居がかって子供っぽい、ご都合主義の茶番か?
と思いつつ見ていったら、
ホントに計算され仕組まれた茶番でした。

力のあるものが、世界を維持するためコントロールし、
弱者の犠牲によって成り立つ世界。

あれ、別に今と変わらない?

方舟から抜け出した2人の子供が、監督にとっても、
新しい世界をつくる小さな希望、だったという気がします。