午前10時の映画祭
スクリーンではこの作品、初めて見ました。
今の時代でこそ、リアルな感じで受け止められると思うけど、
1960年、ビリーミリガンよりもずっと前にこの映画をスクリーンで見た人は
どう受け取ったんだろう
「怖いけど、こんなやついるわけねーだろう」―とか。
ヒッチコックもひょっとしたら、そう思わせないために様々な伏線と
説明的とも思われかねない
最後の医師のくだりを入れたのかもしれない。
そんなことを、モノクロのスクリーンを見ながら思いました。
締め付けられるような緊張感だった。
直接的な残酷さではなく、そこに持っていくまでの見せ方に
何回見てもドキドキします。