日本の企業文化や経営スタイルは、海外と比べて独特だとよく言われます。
どうも過去の鎖国文化、士農工商・武家社会、島国のため情報が入ってこない、国土が狭い、資源も限定的であった・・・など理由があるようだと思います。
まず、日本の経営のルーツは明治時代にさかのぼります。
明治維新によって封建制度が終わり、西洋の産業技術や組織論が一気に導入されました。
三井、三菱、住友などの財閥がこの時期に台頭し、日本の産業を牽引しました。これが今日の大企業グループの原型です。
次に注目すべきは、戦後の高度経済成長期(1950〜1970年代)です。
この時代、日本は「安くて高品質な製品」を世界中に輸出し、経済大国へと成長しました。
この成功を支えたのが、いわゆる「日本型経営」です。
終身雇用や年功序列、企業別組合などは、社員の安定を保証し、長期的な信頼関係を築くための制度として機能してきました。
また、1970年代にはトヨタ自動車の「カイゼン」や「ジャストインタイム」など、生産効率を極限まで高めるマネジメント手法が注目され、世界に広まりました。
しかし、1990年代のバブル経済崩壊をきっかけに、日本型経営は限界を迎えます。
グローバル競争が激化し、変化に対応できない企業が淘汰される中で、成果主義や外部人材の登用など、新しいスタイルが模索されるようになりました。
これら日本の経営についての歴史を知ることで、なぜ日本の企業は会議が多いのか、中途採用が難しいのかといった疑問にも答えられるような気がしています。
単に「今の会社がどうか」だけでなく、「どんな流れの中にあるのか」を見ることができれば、より納得感のある判断ができるようになるのではないでしょうか。