「買った?買わない?の後悔」のお話 | ソリューションのおぼえがき

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行動した事による後悔と、行動しなかった事による後悔はどちらが大きいのでしょうか?

 

洋服を買いに出かけたあなたは、とても好みの「限定品のジャケット」を見つけたとしましょう。

ところが、値札を見てみると「¥100000!!」

予算が¥50000だったので、このジャケットを購入しようかどうか。。。

 

A:数ヶ月先までの食費を半額に減らしてでもジャケットを買う
B:予算オーバーだから諦める

結局買わずに家に帰りました。

しかし、どうしても諦め切れなかったあなたはジャケットを買う事を決め、翌日ショップに出向きました。

既に売り切れてしまい、限定品である為に取り寄せも不可能でした。

 

この場合、「買う」「買わない」のどちらの行動も結局は後悔する選択なのですが、どちらの選択肢の方がより後悔の度合いが強いと思いますか?

 

これは、買い物の為に無理な金銭負担(金銭リスク)を生じさせてしまった事に対する後悔によるものなのですが、行動経済学では「損失回避性」で説明する事ができます。


もしAの場合、短期的には買い物をしたことを後悔します。

しかしながら、時が立つにつれ徐々に後悔の気持ちは薄れていきます。

一方でBの場合、買わない行動を選択した場合は、そうした気持ちの移り変わりは起こりません。

代わりに「買わなかった」という部分のみがフォーカスされてしまう為に、長期間にわたって後悔してしまう傾向があるのだそうです。