「ヒトは3つのグレードがあると真ん中を選ぼうとする」という行動特性があるようです。
あなたはデジカメを買おうと家電ショップに行き、同一メーカーの3つのモデル、
A:¥50000
B:¥35000
C:¥20000 を見ています。
それぞれ、グレードが違い値段も異なりますが、あなたは3つのなかで、どのモデルを買いますか?
実験によると、選択肢がBとCしかない場合、それぞれの売り上げは半々になりました。
ところが、Aを加えた3種類の場合、Bの売り上げが約6割を占め、Aの売り上げも約2割に達したそうです。
これは日本でも、昔からお寿司などで「松」「竹」「梅」とあるように、一番下のグレード「梅」ではちょっとセコく感じるし、「松」では贅沢すぎるだろうから「竹」を選ぼう、といった人の心理を突いた商売人の知恵としても見ることができます。
こうした、真ん中のものを選ぶ性質を行動経済学では極端性回避理論といいます。