「記述統計」データセット内の情報を要約し、理解するのに使用されます。
例: あるクラスの生徒の身長データがあります。
クラスには10人の生徒がおり、それぞれの身長を測定しました。
身長データは次の通りです(単位はセンチメートル):
160, 162, 155, 168, 170, 163, 159, 171, 166, 157
平均身長(平均値): (160 + 162 + 155 + 168 + 170 + 163 + 159 + 171 + 166 + 157) / 10 = 163.1センチメートル
中央値: 中央に位置する値は 163センチメートル
最大値: 最も身長が高い生徒は171センチメートル
最小値: 最も身長が低い生徒は155センチメートル
これらの統計量は、このクラスの生徒たちの身長データに関する情報を要約しています。
「推測統計」標本データを使用して母集団全体に関する情報を推定するのに使用されます。
例: 市内のすべての高校生の平均身長を知りたいとします。
しかし、すべての高校生を対象に身長を測定するのは非現実的です。
その代わりに、ランダムに選んだ30人の高校生の身長データを収集し、それをもとに母集団全体の平均身長を推定します。
この場合、推測統計は、標本データから得られた平均身長や信頼区間を使用して、母集団全体の平均身長を推定するのに役立ちます。
推測統計には、確率分布、区間推定、仮説検定などが含まれます。
このように、記述統計はデータの要約と理解に使用され、推測統計は標本データから母集団についての情報を推定するのに使用されます。