組織文化は、組織心理学者のE.H.シャインによって、以下のような3層構造に分けて紹介されました。
レベル1:人工的に創造されたもの(artifact)
組織の表面に現れる物理的な要素や観察される振る舞いを指します。例として、組織のロゴ、スローガン、社内のルールや制度、物理的なオフィスレイアウトなどが含まれます。これらのアーティファクトは組織文化の内側にある価値観や信念を反映しています。
レベル2:信条と価値観(espoused belief and values)
組織のメンバーが共有する組織の象徴的な要素やストーリー、伝説などを指します。これらは組織内で共有される言語やコミュニケーションパターン、成功や失敗にまつわる物語などです。エスパウンデッド層は、組織文化の深層を形成する重要な要素です。
レベル3:基本的仮定(assumption)
組織の核心に位置する、メンバーの共通の価値観や信念、根本的な前提を指します。これは組織のメンバーが意識的でなくとも共有しているものであり、組織文化の根幹を形成します。
組織文化の理解と分析は、組織の健全性を保つためにも重要な要素となります。