「社史沿革」という考え方 | ソリューションのおぼえがき

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正解なき、組織や事業の課題を発見し、
向き合って、ソリューションを提案しつづけるための「覚書」。

仕事柄、よく会社の分析をします。

分析といっても様々視点での要望があります。

財務の視点、マーケティングの視点、製造の視点・・・その他もろもろ

 

その中でも経営者の考えを理解するために「社史沿革」という技法をよく使います。

 

①その会社の社史年表をながめます。

社史には企業姿勢や会社が世間に伝えたいことが記されています。

 

たとえば、業績に自信がある会社は、成長するための事象を積極的に年表に組み込みます。ヒトに自信のある会社は、採用や人事側面などを積極的に年表に組み込みます。商品に自信がある会社は新商品の開発プロセスやどんな時代にどんな商品をなんの目的で作ったのかなどが組み込まれます。

 

②その中でターニングポイントを見つけます。

 

③自分がもし、社長だったならば、このターニングポイントをどんな気持ちで決断し、取り組んだのかを整理します。

 

これを場面ごとに繰り返します。

 

基本的に未来はわかりませんが、過去は振り返ることができます。

成功した会社は成功すべくして成功したように思われます。

 

経営者とこの整理した話をしてみると、自分はなんて浅はかだったのか思い知らされます。

 

その時代の企業規模や経営力・経営者の経験などを鑑みると、小さな決断と見えることも、それは大変な決断だったのだと感じます。

 

多くの成功企業は、このような小さな決断を悩みに悩んだり、最後は直感で行い、時代の流れに逆らわず柔軟な柳腰で、顧客や従業員を大切にしてきたからこそ大敗せずに、生き残ってきたのだと思います。