あいまいな状況での意思決定 ごみ箱モデル理論 | ソリューションのおぼえがき

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以前に、C.I.バーナードが主張した、意思決定には、個人的/組織的な意思決定があるという考え方、H.A.サイモンが主張した、意思決定の価値前提/事実前提という考え方があり、少し整理しましたが、

 

一方で、J.G.マーチ、J.P.オルセン、M.D.コーエンが主張した「ゴミ箱モデル(garbage can model)」は、より現実的な場面で行われる意思決定のモデルとして、目標や因果関係が不明確で「あいまいな」状況での意思決定のメカニズムを説明しました。

 

現実では、さまざまな要素が偶然に絡み合って議論されながら決まっていくことが多いですね。

ゴミ箱にたとえられた選択機会のなかに、問題・解・参加者が次々に無作為に投げ込まれ、次第にあふれるほどの量になっていきます。

意思決定とは、この「たまったものをカラにするために行われる行為」と考えました。

 

頭の中の箱に、どんなものが、どの程度あるかによって、意思決定はまったく異なります。ですから、意思決定は偶然、偶発的に決まっていくものと考えました。

 

経験のないことや答えがわからないことなどを決めていくときには、私の頭の中も結局このメカニズムに近いのではないかと感じました。

 

だから、ロジカルシンキングといったフレームに沿った「考えを整理する」方法も自分には必要なのでしょう。