金融に関するさまざまな課題を工学的に研究する学問のことを金融工学と呼びます。
金融工学では、確率や統計の技術を駆使して金融資産の価値評価やリスク管理などを数理的に解析しながら研究を進めていくのですが、その中でバブルの発生についてはいたって「例外的な事象」として扱います。
金融市場で決まった価格は、常に適正な水準であって、適正でない価格は成立しないと考えます。すなわちバブルは発生しえないこととしてとらえています。
しかし、過去から実際にはバブルは発生しています。1980年代末期の不動産バブルは現実に起きました。
なぜなら、人は「ほかの人も買っているから私も買いたい」「豊かになりたいという欲望」といった心理が働きます。
※さまざまな研究者の方が、バブルの発生要因とその対応策について書かれておられます。興味のある方はぜひ参考に読んでみてください。