予算・実績・売上・コストの分解をすることで、各事業を「評価」する | ソリューションのおぼえがき

ソリューションのおぼえがき

中小企業を応援するために、経営者と共に元気に戦っています!


正解なき、組織や事業の課題を発見し、
向き合って、ソリューションを提案しつづけるための「覚書」。

管理会計の導入にあたり、予実管理→分解 に続く次のステップは「評価」です。

予実管理とは、先述の通り、経営目標などで計画した予算に対して、実績としてどこまで達成できているかを管理することです。ただし、予算を達成したか未達かだけを管理するのではなく、前年と比較してどのくらい伸びているのか、あるいは衰退しているのかなども併せて確認します。

つまり、予算が達成か未達なのか、さらには「前年比較」を行うことで「評価」することが大切になります。

 

この前年比較については、「前年との比較だけでいいのか」という問題を指摘する向きもあります。

・前年がたまたま逆風だったから業績が悪化していただけ・・・

・今期はV字回復中・・・

などといったケースも考えられます。

 

また、最低でも3年間は比較した方がいいという方もいらっしゃいます。

このあたりは、分析オタクにならないように正確なデータ出しを心がけていただきたいものです。

 

管理会計における基本データは「売上」と「コスト」です。企業における事業ごと、商品ごとの売上と、それに伴うコストを把握すること、コストについては固定費か変動費かという視点で細かく分解していくことで、この商品では利益がどのくらい出ているのか、成長している事業はどこなのかなどを「評価」することができるようになります。

 

つまり、正確なデータをもとに経営判断を下すことができるようになるのです。