管理会計の最初の一歩は「予実管理」から | ソリューションのおぼえがき

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実際に我々の会社に管理会計を導入する際に、どのようなことからはじめればいいのでしょうか。

 

まずは「予実管理」から検討していくとよいかと思います。

 

「予実管理」は「予算」と「実績」の管理手法です。ですから、記録さえきっちりと取っていれば簡単にできそうと思うかもしれません。

 

ところが、実際に現場の方と話すと、商品別の実績はデータとして記録されているけれども、予算については「営業部」が立てるものと考えてしまい、商品別予算までは細かく立てていません。ですから「商品別の予実管理ができない」というケースはあります。

 

また実績に関しても、正確に把握するには時間がかかることがほとんどです。

 

売上管理システム、原価管理システムが別で、システム間のデータ連携は人の手で転記している企業は多いです。そして、データの転記作業に時間がかかり、ミスも発生しやすく、実績としてのデータが出るのに1カ月くらいかかってしまうこともよくあります。

 

このように、タイムリーな予実管理はじつはなかなか難しく、経営者の判断が鈍ることにもなりかねません。

 

このような細々したデータの記録と管理をきちんとすることで、予実管理ができるようになることが管理会計の初歩の初歩なのかもしれません。