管理会計が経営に与える影響①・・・事業の成績が明らかになる | ソリューションのおぼえがき

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管理会計では事業部や商品別に売上やコストを分解してオープンにします。ですから、利益が出ている事業と出ていない事業が明らかになります。

 

売上の分解については、商品別の売り上げがデータとして持っている会社が多いものですが、コストの分解についてはなかなか「言うは易し、行うは難し」・・・、何を基準にして分解するのか、また社内での合意を得るのが難しいという問題を抱えています。

 

また、コスト分析には「変動費」と「固定費」という考え方があります。

固定費は事業に関係なく常に出ていくコストです。人件費や電気代、賃貸料など。

変動費は、売上と連動して増減するコストです。出荷費用や運送費用など。

コストを変動費と固定費に分けることを「固変分解」と言います。

 

固変分解した上で、売上-変動費=限界利益を算出します。

限界利益は、管理会計においてとても重要な指標です。

限界利益分も儲けがなければ、この事業や商品は撤退した方がいいという検討がなされます。

 

このように、事業ごとに売上とコスト、利益を把握することで、儲かっていない事業や商品を縮小あるいは撤退し、儲かっている事業に注力するという経営判断が可能になります。一方で、利益はまだ小さいけれど、前年との比較で見ると伸びているので、もう少し様子を見ようといった意思決定も可能になります。