質問です。
次のどちらのケーキ屋さんに行きたいと思いますか?
【A店】 こだわりのケーキを販売する店
【B店】 こだわりのケーキ、菓子、パン、ジュース、食料品を販売する店
おそらくは、ケーキならA店で買いたいと思うでしょう。
何でも屋は小規模店の魅力の一つ「こだわり」を薄めてしまいます。
中小企業のマーケティングにおいて以下の点を検討ポイントとしておくべきです。
・店舗規模と顧客の満足度は負の相関関係があります
すなわち、規模が大きくなるほど顧客満足度は下がります
・価格でひきつけた顧客はストア・ロイヤルティが低い
すなわち、安さで集まった顧客は価格の安いお店に逃げる傾向があります
・フレンドリー・サービスは競争の前提、差別化のキーにはなりません
すなわち、差別化のキーは、「人を通じた情報の伝達」
要は親切・丁寧だけでは勝てない。プラスαの付加価値が必要です
クチコミの発生=記憶しやすく、伝えやすい × 伝えたくなる
小規模店が価格競争を回避しないといけない理由は以下の4点です。
①上記のとおり、ストア・ロイヤルティの低い顧客が集まるだけ
②規模の経済、範囲の経済が作用し、小規模店は不利に働く
③模倣されやすく、持続的競争優位性につながらない
④価格だけが武器では専門性を自らが否定することになる